7月4日(土)から始まった京都大学オンライン公開講義「立ち止まって、考える」の視聴を始めました。
この連続講義は、人社未来形発信ユニットという人文社会科学分野の教授らが、毎週土日の午前午後1時間ずつ、今回のコロナパンデミックに直接間接に関連する内容の特別講義を行うものです。チャット機能などを使ったリアルタイムの質問もできます。
コロナ禍の世界、アフターコロナの世界で起こる様々な問題について、人文科学は直接にソリューションを示すことはできないが、ソリューションを可能にする座標軸を示すことはできる・・・。それが、この連続講義の目的とのことです。
2日にはオリエンテーション、初日の4日には午前に環境史、午後に哲学、5日は午前に倫理学、午後に地域研究・メディア学の講義が行われました。
幸い、アーカイブが残され、しばらくは視聴できるようです。私も、初日はリアルタイムで視聴しましたが、5日は別の都合もあったので、後で1.5倍速で視聴しました。リアルタイムでの質問や意見の表明はできませんが、私にはそれで十分です。
第1週に行われた4つの講義は、いずれも興味深く、これが無料で視聴できることに感謝です。
この連続講義を始めた中心人物と思われる出口康夫教授の哲学は、自己とは何かを主なテーマとしています。自己とは実在するものかフィクションかという議論のさわりの紹介がありました。出口先生の講義は、あと4回予定されているようですが、楽しみです。
4日、5日の講義で、最も興味をひかれたのは、倫理学(児玉聡准教授)です。私は、高校の倫理社会の授業は聞き流していただけで、「倫理学」は学んだことがありません。
冒頭に、公衆衛生と自由の議論の紹介がありました。他者に危害を加えるような行為を禁止できることについては、異論は少ないでしょう。しかし、他者へ危害を加える可能性は少なく、本人にだけ害があるような行為を制限することは正当なのか?
シートベルトの着用義務は?生レバーの禁止は?餅は禁止しなくていいのか?
児玉先生の講義もあと4回予定されており、楽しみです。
私は、近年(県退職後)は仏教や哲学の入門書なども読んでいますが、若いころはマネジメントや危機管理などの実用書ばかり読み漁っていました。実学以外のアカデミックな講義を聞くのは、久しぶりでした。
8月8日(土)まで続く予定のようですが、楽しみにしています。
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