近年、中国を筆頭に、北朝鮮、ロシア、ミャンマー、韓国など、国際法、国際秩序どころか、人間としての基本的な倫理まで無視するような「ならず者国家」が増えてきました。世界警察としての役割を担っていた米国の力が相対的に低下したことや、トランプ前大統領のアホな政策によって西側諸国の結束が乱れたことによって、一部の国の指導者が自らの野心を満たすべく、本能むき出しの行動に出るようになったのでしょう。

 

ならず者筆頭の中国

 習近平が登場する以前は、中国は比較的謙虚で協調的な姿勢でした。しかし、習近平がトップになってからの中国は、仮面を捨て、遅れてきた帝国主義国家の野心を隠そうともしていません。

 民主主義のような西洋文明の理念には従う必要はないという中国の考えは、私はある程度理解できます。しかし、他国の内政には干渉するなとか、国家主権を尊重せよなどというのも西洋由来の思想で、自分に都合のいいものだけ使い、都合の悪いものは排除するという態度は、アホなガキのようです。

 また、そもそもチベット、ウイグル、内モンゴルなどは中国固有の領土ではなく、単に現在占領しているだけです。南沙諸島、尖閣諸島に関する主張も同様です。かつて支配していた歴史がある、その土地の存在を知っていたなどは、現在においてその土地の領有権を主張する根拠になりえないことは当然です。各民族が、自分らが一番栄えていた時代の版図を領土として主張すれば、世界が三つ、四つあっても足りないでしょう。ウイグルなどの問題は、内政問題ではありません。

 また、人権の尊重は、西洋由来の思想のように思われがちですが、人を傷つけてはいけない、他人の物を盗ってはいけない、嘘をついてはいけないというのは、人類共通の倫理です。人権を侵害し、自国民や他国民を虐殺したりする国家に対しては、これまでも各国は、その国の主権など認めず、干渉して人権侵害を止めさせてきました。

 

民主主義の押しつけは抵抗があるが

 民主主義が絶対に正しいものとは限らず、これを他国に押し付けようとすることは西洋の傲慢でしょう。米国などが、中国との対立を、民主主義対専制主義という枠組みで喧伝するのは、あまり得策とは思えません。非西洋諸国の反発を招きかねません。

 しかし、他者の人権の尊重は、社会生活を営む人類共通の倫理であり、これを侵害する国家、組織には、国家主権など認められる必要がありません。

 中国には、一日も早く理性的な国になっていただきたいものです。

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