中国の共産党政権は、以前から変ではあったのですが、このところますます変になってきています。思考回路が一般的な人類とは異なる別種の生物であるかのようです。

 

中国の「民主主義」?

 米国が中国を除外して開く民主主義サミットを前に、中国共産党政権が「民主主義は一部の国の専売特許ではない」との大々的なキャンペーンを始めています。中国には自国の実情に根ざした民主主義があると主張し、政治やイデオロギーの分野でも欧米主導の既存の秩序に従うつもりがないことを宣言しています。

 私も、キリスト教的道徳に根差す欧米型の民主主義が、唯一の民主主義だとも、最高の政治体制だとも考えていません。そこまでは中国政府に同意できるのですが、中国の政治体制が民主主義だとか、欧米の体制より優れているだとかには、全く同意できません。

 中国が、早く発展して国民の暮らしを豊かにするために思想や言論を抑圧しているというなら、それは民主主義ではなく、全体主義というべきでしょう。情報を統制して国民に他国の自由な暮らしについての情報を与えず、政権に反対する意見を抑圧するような体制が、民主主義のはずがありません。

 また、日本や欧米の体制を経験した人に、中国の体制とどちらで暮らしたいか問えば、ほとんどの人は欧米型を選ぶでしょう。欧米型民主主義は、至高の政治体制ではないでしょうが、世界に現在ある政治体制の中では最も優れていると思います。

 道徳としてはキリスト教的道徳に毒されておらず、どちらかといえば儒教道徳の方に親近感を抱く私ですら、そう思います。

 

内向けの主張か?

 中国政府のあのような主張は、世界では物笑いの種にしかならないことは、中国政府自身も分からないとは思えません。それにもかかわらずあのような主張をしてきたのは、国内向けなのでしょう。

 中国の人々も、自国政府が世界からならず者扱いされ、嫌われていることは知っているでしょう。政府として反論して見せなければ、国内がもたない・・・?

 

 日本としては、付かず離れず、厄介な隣国と付き合っていくほかはありません。中国の習近平体制が瓦解する際の暴発にも注意しておいた方がいいかもしれません。

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