著者は、本書が出版された2017年当時は東京都健康長寿研究センターに勤務されていた医学博士です。生まれ故郷の群馬県中之条町で、65歳以上の全住人5000人を対象に17年以上にわたって、身体活動量と病気の関係について調査を続けられました。その成果をまとめ、病気にならない歩き方のコツを説明したのが本書です。

 私の住む県も市も、今、住民にウォーキングを推奨しています。そのためか、県立図書館の推奨図書のコーナーに本書が置かれていて、読んでみることにしました。

 

病気の予防ライン

単にだらだら歩いて歩数を増やしてもあまり効果はないようです。速歩きのような中程度の強度の運動(中強度の運動)を組み合わせることで、健康効果が得られるとのこと。

本書では、中之条町での研究で導かれた病気の予防ライン(歩数と中強度運動の組み合わせ)が示されています。

2000歩・中強度運動0分で寝たきり予防効果、4000歩・中強度運動5分でうつ病予防効果、5000歩・7.5分で認知症、心疾患、脳卒中などの予防効果、7000歩・15分でがん、動脈硬化、骨粗しょう症などの予防効果、8000歩・20分で高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの予防効果が得られるとのこと。この8000歩でほとんどの病気が予防できます。

1万歩も歩くことはメタボの解消には意味がありますが、病気予防の効果は頭打ちのようです。

 

無理せず、ほどほどに

過度の運動は免疫力を弱め、病気にかかりやすくなってしまうとのこと。

年を取って8000歩・速歩き20分が困難になったら、7000歩・早歩き15分に、それが困難になったら5000歩・速歩き7.5分にと、無理せずに続けられることが大切です。

私も今は8000歩・速歩き20分ができていると思いますが、無理をせずに続け、介護が必要になるのをできるだけ先送りしたいと思います。

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