数年前から年の初めにこのシリーズに目を通すことにしています。

 識者による2022年に知っておくべき100の論点についての説明に加え、11のコラムが収められています。「赤い巨龍を解剖する」と括られた中国が引き起こす問題についてが5論点「コロナ後戦略」が7論点あり、また、中国とコロナの問題は他の論点の中でも触れられているのが目立ちます。

 それらの中から、私が初めて知ったこと、印象に残ったことを二つ紹介します。

 

コロナ対応はもっとうまくできたはずだった

 2009年に新型インフルエンザが流行して医療現場が混乱した反省を踏まえ、20106月に有識者会議が感染症対策に関する提言をまとめました。その報告書には、「国の意思決定プロセスの明確化」「保健所などの人員体制の強化」「PCRを含めた検査体制の強化」「臨時休校のあり方」など、今回問題になったことがほとんど網羅されていました。特にワクチン開発については、国家の安全保障の観点から、ワクチン製造業者の支援や開発の推進などを提言していました。

 しかし、米国がモデルナ社などに多額の資金援助を行ってmRNAワクチンの開発を進めていたのに対し、日本ではワクチン臨床試験の予算がカットされたために、2018年に開発が凍結されてしまっていました。

 提言が報告された2010年は民主党政権の時代ですが、20113月に東日本大震災があり、201212月にはいわゆる第二次安倍政権が始まっています。今回の様々な不手際、やはりあの人に原因があったようです。

 

水田が温室効果ガスを生んでいる

 田畑は温室効果ガスを削減する効果があると思っていましたが、水田については逆だったようです。農業は意外に温室効果ガスを排出しており、牛のゲップなどのメタンガスは問題になっていますが、それ以外にも、化学肥料、農業用機械の運転、さらに水田から発生するメタンガスがかなりあるようです。これは、日本だけの問題ではなく、米を主食とする地域全体の問題です。

 今のところエネルギー分野の温室効果ガスに比較すれば少量なので目立ちませんが、温室効果ガスの排出ゼロを目指すうえでは、足かせになりそうです。

 

 今年も、いろいろ初めて聞くような話題が満載でした。やはり年の初めに読んで良かった!

 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村 ご覧いただきありがとうございます。

 
サイト案内(目次) 

スポンサードリンク