日本経済新聞社編らしく、論点は政治、経済に限られており、文藝春秋オピニオンほど幅広くはありません。読者の多くがビジネスマンであるためでしょう。
「文藝春秋オピニオン2022年の論点100」を読んで 参照願います。
本書は、「日本経済はこれからどうなる」の章の中に8つの論点、「日本企業はこれからどうなる」の章の中に7つの論点、「世界はこれからどうなる」の章の中に7つの論点が収められています。いずれも興味深い内容なのですが、2022年の2月に読むのは遅すぎました。
ほとんどの論点が2021年9月末頃に校了し、11月に早くも出版されています。2021年中に読んでおくべきでした。半年も経過すると状況がかなり変わってしまっている論点もありますが、大きな流れは半年くらいではそう変わらず、非常に参考になります。
本年版も、コロナ後の世界、米中対立の問題に言及する論点が多いのは当然でしょう。
私が最も関心を持ったのは、論点10「ルールを世界に売り込もう」です。
ヨーロッパ諸国は、ルールや規格を自分たちに有利なように定め、それを世界中に広げようとします。スポーツの世界などでは昔からこの手法は指摘されていました。スキージャンプでは長野オリンピックで日本選手が金メダルを取った後、板の長さのルールが変わり、小柄な日本人には不利になりました。このようなことは枚挙にいとまがなく、中国共産党でなくても、なぜ欧米が勝手に作ったルールに従わなければならないのだと反発したくなります。
経済分野でも同様の手法が行われており、古くはISO、最近ではESGなどです。
すべての部品や材料の生産から廃車までを通した二酸化炭素排出量は、ハイブリッド車もEV車も現状では同等にもかかわらず、ハイブリッド車を一方的に市場から締め出そうとしていることなども、自分たちが有利な条件を作り出そうとする動きのようです。
中国やロシアの横暴だけでなく、欧米の横暴から日本の国益を守っていくのは、なかなか大変そうです。
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