2022年2月11日に火災が発生し、6人の犠牲者を出した新潟県にある菓子メーカー三幸製菓、結構大きく、名前も知られている会社ですが、基本的な危機管理が全くできていないようです。絵に描いたような失敗事例として残りそうです。
ハインリッヒの法則(ヒヤリ・ハットの法則)
地元の消防本部によると、あの工場では1982年の操業開始以降、米菓の屑などが燃える火災が8件も発生しているとのことです。また、火災報知器が作動しても「また誤報だろう」と作業を続けることが常だったとも報じられています。消防に通報されないボヤも多発していたのかもしれません。
ハインリッヒの法則(別名、ヒヤリハットの法則)とは、労働災害における有名な経験則です。1件の重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在するというものです。多くの組織では、「ヒヤリハット報告」「ヒヤリハット活動」などで、大災害の芽を事前に摘むことに努めています。
三幸製菓の今回の惨事は、この原則が正しいことを実証してしまいました。
なぜ社長の会見が遅れている?
また、災害が発生した後の対応もかなりお粗末です。
火災から1週回以上経った2月19日時点、警察による本社の立入捜査も始まっています。しかし、広報担当者が謝罪したという報道はありましたが、社長が会見したという報道はありません。これは、かなり特異なことです。
考えられる可能性としては、社長に記者会見を促す経営幹部がいない、または会見を促された社長がぐずっている、どちらかでしょう。
火災が鎮火した直後に、社長が記者会見して謝罪すべきでした。調査中のことは調査中と答えればよく、分からないことは分からないでもやむを得ないので、会見すべきでした。遅れれば遅れるほど、「なぜこんなに遅いのか」という非難が加わり、誠意が伝わりにくくなってしまいます。
私の古巣の県庁などでは、「危機管理研修」などにより、これらの心得を叩き込まれました。私は、模擬謝罪会見まで経験しました。三幸製菓は、そういう体制になかったようです。
今回の事案、多くの組織に再点検のきっかけを与えてくれました。
![]()
にほんブログ村 ご覧いただきありがとうございます。
サイト案内(目次)
コメント