共同通信社や全国の地方新聞で構成している「日本世論調査会」が公表した全国世論調査の結果によると、「親の収入などの境遇で子供の人生が決まるか」という問いに対して、「決まると思う」が18%、「どちらかと言えば決まると思う」が55%、合わせて73%がそのように考えていることが分かりました。逆に、「決まるとは思わない」9%、「どちらかと言えば決まるとは思わない」16%、合わせて25%で、3倍近い差になっています。
世代別にみると、若い世代ほどそのように思う割合が高くなっています。
これは、予想どおりの結果でしょう。高齢の世代ほど、国民の多くが貧しかった時代に育ち、一生懸命に働いて今は不自由ない暮らしを勝ち取っている人が多いのですから、努力すれば何とかなると思う人の割合が高いのは当然です。
この調査、「親の収入などの境遇」とはどこまでを含むのか、あいまいです。ここに、親から受け継いだ遺伝なども含めれば、かなりの程度まで人生を決めてしまうのではないかと私は考えています。研究によれば、知能、スポーツや芸術の才能、努力するという才能まで遺伝によるところが大きいようですから・・・。
この「親ガチャ」の影響を否定し、「本人のがんばり次第だ!」などというのは、単なる綺麗ごとだと思います。がんばることができるかどうかも遺伝によるところが大きいのですから。否定する人は、ごく一部の例外的な事例を取り上げて、親の影響だけではないと言っているだけでしょう。
私も、比較的裕福な家庭に生まれ、優秀な知能を持ちながら、身を持ち崩した例も知っていますが、一部の例外で全体の傾向を否定することはできません。
大切なのは、こうした認識から生じがちな、資産家でもなく天才・秀才でもない大多数の国民(私自身も含む)の閉塞感をどうするかという問題です。また、貧富の格差をこれ以上広げることは社会にとって危険です。一億総中流と言っていた古き良き時代には、もう戻れないのでしょうか?
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