私が小学校1年生の時の国語の教科書に載っていた話で、これだけは妙に記憶しています。私だけでなく、なぜか頭に残っている人が多いようで、ネットで検索すると多くの人のブログがヒットします。

 まず、私が不確かながら覚えているのは次のようなものです。

 

  小さい白いにわとり
小さい白いにわとりが、むぎのたねをもってきて、みんなにむかっていいました。
だれがたねをまきますか。
ぶたはいやだといいました。
いぬもいやだといいました。
ねこもいやだといいました。
小さい白いにわとりは、ひとりでたねをまきました。

小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。
だれがむぎをかりますか。
ぶたはいやだといいました。
いぬもいやだといいました。
ねこもいやだといいました。
小さい白いにわとりは、ひとりでむぎをかりました。

小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。
だれがこなをひきますか。
ぶたはいやだといいました、
いぬもいやだといいました。
ねこもいやだといいました。
小さい白いにわとりは、ひとりでこなをひきました。

小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。
だれがパンをやきますか。
ぶたはいやだといいました。
いぬもいやだといいました。
ねこもいやだといいました。
小さい白いにわとりは、ひとりでパンをやきました。

小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。
だれがパンをたべますか。
ぶたはたべるといいました。
いぬもたべるといいました。
ねこもたべるといいました。

小さい白いにわとりは、みんなでパンをたべました。

 

 私の時代(昭和37年)はこういう結末でしたが、別の時代には、最後の「みんなでパンをたべました。」の一行がカットされていて、にわとりがどうしたかを児童に考えさせるバージョンもあったようです。

 これはウクライナの民話ですが、どういう意図で教科書に載せたのかと思うこともあります。おそらく、奉仕の精神、協調心を美徳として教える意図だったのでしょう。それとも、理不尽なことに対しても文句を言わずに従う従順な国民を育てるため・・・?

 

 これが、ハプスブルグ帝国やロシアに囲まれ、第二次大戦後まで国を持つことができなかった少数民族、ウクライナに伝わる民話であることの意味を考えてしまいます。にわとりは、犬や猫を怒らせれば、即座に食い殺されてしまうでしょう。生き残るための忍従の教訓?

 ウクライナは、今年(2022年)、小さい白いにわとりであることを止めました。何か手助けができれば・・・。

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