著者らは米国で億万長者の研究をしておられますが、著者らが資産家の研究を始めた際、まず高級住宅街に住む人たちを調べ始めたところ、豪華な屋敷に住み高級車に乗っている人たちは、実際にはあまり資産を持っていないことに気づきました。さらに、大きな資産を持つ人たちは、高級住宅街にはあまり住んでいないことにも気づいたとのことです。その意外な発見を契機に、著者らは億万長者の研究をライフワークにされたようです。
本書は大勢の人へのアンケート調査で億万長者や高額所得者を拾い出し、彼らへの長時間にわたる面接をして得られた結論が紹介されています。
本書では、年齢と年間所得額から一定の算式で導かれる「期待資産額」より資産の多い人を「蓄財優等生」、少ない人を「蓄財劣等生」に分類し、分析しています。
医者、弁護士などは高額所得者が多いのですが、蓄財劣等生が多く、資産は比較的少ないとのことです。それは、世間体の問題でもあり、彼らは「高価なスーツに身を包み、高級車に乗り、職業にふさわしい暮らし」をしなければ信用が得られないとのこと・・・。
それに対して蓄財優等生の億万長者は、ブルーカラーなども住む普通の住宅街の普通の持ち家で長く暮らし、庶民的な国産車(多くは中古車)に乗り、安物のスーツや靴を着用し、質素な暮らしをしているとのことです。
本書の副題は「成功を生む7つの法則」で、この7つとは次のとおりです。
①収入以上の生活をしない。
②資産形成にために時間を使う。
③世間体を気にしない。
④親からの援助に頼らない。
⑤経済的に自立するよう、子供たちを育てる。
⑥上手にビジネスチャンスをつかむ。
⑦時代にマッチした職業に就く。
本書は8つの章で構成され、目次には各章の要約のような記述もあります。「3 時間、エネルギー、金」の章には「金持ちほど資産運用に時間をかけ、貧乏な人ほどエクササイズや贅沢品の購入に時間をかける。時間の使い方でわかる資産形成の秘密。」、
「4 車であなたの価値が決まるわけではない」の章には「億万長者がみんなロールスロイスに乗っていると思ったら大間違い。車の選び方と買い方で、快適な老後が過ごせるかどうかが決まる。」・・・
ちなみに、最も多くのページ数を費やしているのは「2 倹約、倹約、倹約」です。
本書は、多くの事例が紹介されていて、非常に参考になる本です。ただ、書かれたのが1990年代とやや古く、状況の変化もあるでしょう。同じ著者らによる本書の続編的な「その後のとなりの億万長者」という本が出版されているようなので、なるべく早いうちに読んでみることにします。
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