1月18日の共産党大会で新委員長に選任された田村氏の発言(発言は新委員長に選任される前)が共同通信などマスコミ各社で報じられ、それを読んでがっかりしています。

 私は党員でもなく、アンチでもありませんが、政策には共感する部分もあり、比例区では共産党に投票することもあります。若いころ、社会党系が主流の職員団体執行部に対して、理不尽な動員に反対する正論で挑んでいた少数派の共産党系には共感していました。また、共産党の県会議員が議員の中で一番勉強熱心であられたので、尊敬していました。

 発端は、昨年、党首選挙制の導入を訴える『シン・日本共産党宣言』(文春新書)を刊行したことで、松竹氏が共産党から「除名処分」を受けたことです。党首を党員による民主的な選挙で選ぶべきと主張することが除名理由になること自体が常識ハズレですが、その過程も議論を封じる形のもので、民主的とは到底言えないものでした。

 その除名処分について今回の党大会で批判した勇気ある地方議員に対する田村氏の非難は、報道で読むとひどいものです。党員からも「パワハラだ。」という批判が出ていると報じられています。

 地方議員が「除名は対話の拒否にほかならない。排除の論理ではなく、包摂の論理を尊重することが党運営に求められている」等と発言したのに対し、「『除名処分を行ったことが問題』という発言者の姿勢に根本的な問題があることを厳しく指摘する」「党員としての主体性を欠き、誠実さを欠く発言だ」「全く節度を欠いた乱暴な発言」「党外から出版という形で党の綱領と規約を攻撃した者を除名処分にしたことは当然だ。この政治的本質を全く理解していない発言者に大きな問題がある」など延々と批判したと報じられています。小池書記局長が、「発言内容への批判であり、人格を傷つけるものではない。パワハラとの指摘は違う。」などと弁明していますが、パワハラでしょう。

 「発言者の姿勢に根本的問題」「党員としての主体性を欠き、誠実さを欠く」「全く節度を書いた乱暴な発言」「発言者に大きな問題」・・・

 共産党員としての誇りを持っているであろう地方議員に対するこの発言は、人格攻撃であり、パワハラそのものです。また、自由な意見発表や議論を抑え込もうとする閉鎖的な姿勢は、ロシアや中国の体制を彷彿とさせます。

 田村氏の発言には、「共産党外の声に依拠している」と批判するなど、外部の声など聴く必要はないという意味が含まれます。共産党員以外の人からどう思われようと構わないという姿勢では、国民の支持を得ることなど不可能です。今回の件、共産党に親近感を抱いていた「リベラル」を遠ざけてしまうでしょう。私も含めて・・・。
 党内部でも自由で民主的な議論を許さない閉鎖的体質がさらされてしまいました。地方議員の間でも批判が広がっています。共産党の行く末に暗雲が立ち込めています。

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