自民党のパーティー券裏金問題に関する政治倫理審査会は、結局のところほとんど成果は見られないようです。安倍派について言えば、一度は廃止と決まっていた議員へのキックバックの復活を事務方の職員が決められるはずがなく、審査会に出席した幹部が決めたはずです。また、誰か一人が決断したとも考えにくいので、あの連中の共謀でしょう。全員の共謀だとすれば、誰も口を割らなかったことも頷けます。連中のうちの少なくとも一人、多ければ全員が嘘をついていることは明白です。

 ぶちまけるのではないかと期待されていた下村氏も、共謀に加わっていたとすれば、しゃべれないのも頷けます。

 

政権の狙う幕引き

 岸田首相は、安倍派幹部らに自ら追加聴取を行い、彼らを含めて80人余の議員に4月上旬にも何らかの処分を行う方針と伝えられ、聴取を始めています。それで幕引きをし、減税が行われる6月以降、解散のタイミングを探るつもりのようです。そんなにうまくは行かないでしょう。彼の聴取によって新たな事実が判明しなければ、国民の失望は高まるばかりです。実態は、聴取ではなく、彼らと落としどころを相談したのでしょうか?それとも、やってる感を出すための単なるパフォーマンス?

 安倍派4幹部は、自民党の党則で定められている8類型の処分のうち①除名、②離党勧告、③党員資格停止の次に重い④選挙での非公認の見込みだとする報道もあります。

 しかし、3年前に、コロナ禍で国民に自粛を求めている中で深夜まで会食したとして松本元国家公安委員長ら3名が離党勧告を受けていることと比較すると、全く軽すぎ、国民の理解は到底得られそうにありません。松本氏らの行為は怪しからぬものですが違法ではありません。今回の裏金は極めて違法性の高い行為です。松本氏らより重い処分でなければ、バランスが取れないでしょう。

 また、引退を表明している二階氏にも処分を行わなければなりません。下手をすると、自民党の分裂、壊滅になりかねません。それを望んでいる国民も多いと思いますが、岸田氏がそこまでの覚悟を固めているのかどうか・・・。

 処分を受ける側の反撃もあるでしょうが、解散、総選挙後の勢力図がどうなるのか、目が離せません。野党にとっても好機なのでしょうが・・・。

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