7月27日、ユネスコの世界遺産委員会で、佐渡金山の世界遺産への登録が決まりました。この登録について、佐渡金山の世界遺産としての価値には問題ないものの、「強制労働」を主張する韓国の同意が得られるかが鍵となっていたようです。日本は、韓国が主張する「強制労働」という言葉は避けつつ、朝鮮半島出身者が厳しい環境で働いていたことを示す資料を展示することで、韓国側と折り合ったようです。長年努力してこられた地元関係者と、外交当局に敬意を表します。
登録決定後のスピーチは通例では2分とされる中、世界遺産委員会はこの件については日韓両国に4分ずつ与える異例の対応を取りました。
そのスピーチで日本側は「韓国との見解の相違を友好的に解決する意欲を示すことを目的として、全ての労働者の過酷な労働環境を説明する」と表明し、韓国側も、負の歴史も展示されるべきだとの考えを示しつつ、「強制労働」には直接言及せず「熟慮を重ねた結果、登録決定に賛同する」と応じたと報じられています。
韓国の現政権が良識派だったことが幸いしたのでしょう。妥当な着地点だったと思います。
そもそもは韓国の被害妄想だとは思うが
日本側では、当初から韓国側からの言いがかりを予想し、主に人力で採掘していた江戸時代までの資産で登録を申請していました。それであれば「強制労働」など無関係のはずです。しかし、韓国側が「強制労働」に拘ったため、「全体の歴史」を説明する資料を展示する中で、朝鮮人労働者の過酷な環境にも触れることになったようです。
そもそも「強制労働」といっても、「徴用」が始まるより前から日本に「自発的に」出稼ぎに来る朝鮮人労働者が大量に存在していました。日本で働く方がずっと高い賃金を得られたからです。徴用が始まると、もともと日本で働いていた朝鮮人労働者まで人数合わせのために徴用扱いされた上で同じ条件で働き続ける例も多かったようです。
そもそも「徴用」は朝鮮人ばかりでなく全国民に適用され、普通に賃金が支払われました。衣料品店を営んでいた私の祖父も、地域にあった軍需工場に「徴用」され、その賃金で家族を養っていました。
佐渡に限らず、過酷な坑内労働に朝鮮出身者が多かったのは確かのようです。ただ、それは、日本人の健康な若者は「徴兵」されていたためであり、坑内労働は賃金が割高だったこともあります。少しでも家族に多くの送金をしたい健康な若者が、坑内労働に従事しました。
佐渡では、主観を交えず、それらの客観的な資料を展示していただきたいと思います。
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