先日各メディアが、人の寿命の伸びが鈍化していて、頭打ちになったという米国の研究について報じました。
イリノイ大などのチームが10月7日に米国の科学誌ネイチャーエイジングに発表した研究の成果とのことです。それによると、日本を含む長寿の国ではこの30年、平均寿命の延びは鈍化しており、今世紀中に100歳まで生きる人の割合が女性で15%、男性で5%を超えることはないと予測しています。
日本でも内閣官房に「人生100年時代構想会議」が組織されて検討を始めるなどの動きがあるほか、民間の保険会社、証券会社などでも人生100年時代の戦略を材料にした商品開発を行うなど、様々な動きがあります。今回の研究成果は、それらの動きに影響を及ぼすかもしれません。
新技術は普及するか?
今回の研究、「今後は老化を遅らせる画期的な技術が登場しない限り、急速な寿命延長は望めない」という、前提条件が付いているようです。しかも、その前提条件は、私が先般読んだ本によると、覆りつつあるかもしれません。
「LIFESPAN 老いなき世界」(デビット・A・シンクレアほか)を読んで 参照願います。
老化の研究の第一人者が書いたこの本によると、老化を「治療」する様々な研究が成果を上げていて、実用化も遠くないようなニュアンスでした。今回研究成果を発表したチームの研究者らもこの本で紹介されていた老化治療の進展を知っているため、前提条件を付けたのかもしれません。
個人の戦略は変わらない
社会全体の動きはどうあれ、個人としては、「長生きするかもしれないし早死にするかもしれない」という状況は変わりません。結局、長生きしてしまうリスクに備えて蓄えを持たなければならないでしょう。個人が採用できる戦略は、これまでと同様になりそうです。
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