コメをめぐる発言で、石破首相と江藤農水大臣が相次いで批判を浴びています。たしかに配慮を欠いた無神経な発言だとは思います。農相は、結局、辞任に追い込まれましたが、私自身は別に怒りは感じていません。ただ、あの発言だけでなく、事態を正確に認識していないために対策が後手に回り、米価高騰を招いた責任は取らなければならなかったろうと思います。


コメを買ったことがない

 我が家も数年前までは、米を買わずに済んでいました。妻の実家は50年ほど前に農山村から地方都市に移住してきたのですが、故郷を出る時に田畑を知人に預け、地代のような性質で米をいただいていたのです。我が家にも、そこからお裾分けがあったので、米を買うことはありませんでした。しかし、数年前からその知人も農業を止めてしまい、我が家も米を買っています。

 職場の同僚の女性も、いつも実家から米をもらっていましたが、実家が昨シーズンで田んぼを止めたため、これからは買わなければならないと言っていました。

 農水相と同様にコメを買ったことがない人は、我が地方では結構いるようです。

日本のコメを世界に提供

 石破首相の「日本のおいしいおコメを世界に提供」という発言、能天気な発言ではありますが、悪いアイディアではないと思います。不作の年にも米不足を生じさせないためには、平年は余るほど生産しなければなりません。余剰分は輸出することになるでしょう。

 欧米先進国で主食用農作物を輸出している国が多いのは、多額の補助金(所得補償など)を使って食糧安全保障として多めに作り、余剰分を輸出しているからです。日本もそのような食糧安全保障を目指すということなら、私は大賛成です。
 食糧不足は、将来発生することは間違いなく、いつ発生するかだけが問題だと言われています。食糧問題の冷静な議論が必要です。

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