先日、ネットに東京都世田谷区の保坂区長が、ふるさと納税制度を批判されている記事が掲載されていました。私も以前からこのブログでもこの制度を批判し、廃止すべきだと主張していたので、我が意を得たりという気持ちです。
「ふるさと納税という愚かな政策」 参照願います。
区長が指摘されているのは、まず「高額所得者を優遇する」制度である点です。自治体に寄付をすれば相当の返礼品が得られ、寄付額から2千円を控除した額が所得税から控除されます。高額な寄付をして豪華な返礼品をたくさんゲットしても、自分の実質的な持ち出しは2千円だけです。この制度の対象になる寄付金額は所得が多いほど高額になり、多くの返礼品をゲットできます。まさに高額所得者を優遇する馬鹿げた制度です。
区長は、その他に、都市部からの財源流出、流出財源分を地方交付税で補填することになっていること、不交付団体はその補填も受けられないこと等を指摘されています。
私も同感です。
そもそも、この制度、「受益と負担の一致」「担税力に応じた負担」という租税の根本原則を逸脱しています。当然、こんな制度に反対した官僚もおられましたが、菅元首相が左遷してしまったようです。
さらに、徴税費用が非常に割高になっています。行政サービスに使うべき財源が、返礼品になってしまっています。
区長は、国会での見直し議論を喚起するよう取り組んでおられるとのこと。がんばってください!応援しています。
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