沖縄・那覇市での「ひめゆり発言」で炎上し、謝罪に追い込まれた自民党の西田参議院議員ですが、やはり心からの謝罪ではなかったようです。彼は5月30日発売の月刊誌「正論」に寄稿し、「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした自身の発言を巡り「事実は事実」として正当性を主張しました。

 「歴史書き換えをもくろむ自民党・西田参議院議員」  参照願います。

 私は「正論」は読んでいませんが、彼が「事実だ」と主張するのは5月3日の那覇市での講演で取り上げた「日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの隊が死ぬことになった。そしてアメリカが入ってきて沖縄が解放された」との部分とのことです。京都府議時代の2005年に発行した後援会の機関紙に、ひめゆりの塔を訪問した際の記述で当時の展示説明に触れ「日本の『侵略』により戦争が始まり、米軍の『侵攻』または『反攻』により戦争が終わったと書かれていた」と指摘しています。

 ここだけ読んでも彼の指摘は誤りです。「米軍の侵攻により沖縄が解放された」と書いてあったなら、私も疑問を感じますが、そうではなく、「米軍の反攻により戦争が終わった」というような記述であったなら、事実でしょう。恥の上塗りです。

 また、日本の「侵略」も否定したいようですが、それも誤りでしょう。例えば、当時の中国には日本を侵略しようなどという気配はありませんでした。日本は、権益を守るために戦争を始めたのでしょうが、中国の人々にとっては「侵略」に他なりません。それを正当化すれば、ロシアを侵略しようなどとは全く考えていなかったウクライナに侵攻したプーチンも正当化されてしまいます。NATO、特に米国ががロシアを圧迫していたのは事実ですから・・・。
 日本のガチガチの保守派とプーチンは、自国の利益のためには他国などどうでもいい、国際正義などどうでもいいという、同じような考えを持っているようです。
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