6月26日、地域のJAがコメ農家に提示する2025年産のコメ出荷価格が60キロで2万円台に乗る見通しであることが報じられています。昨秋、24年産の銘柄米が60キロ1万円台後半が中心だったとのことで、それを上回る水準です。この価格では、小売の販売価格は、5キロで4千円前後が見込まれ、高止まりしてしまうようです。

食料安全保障をどう考える?

 食糧自給率を高めなければならないことに異論はないでしょう。食糧自給率を高めるには、日本で収穫できるコメへの需要を高め、それを国内で自給しなければなりません。

 コメが高いからパスタやうどんを食べるなどという状態を許容してはいけないのです。小麦の国際価格が安いのは、米国などの先進国が、食糧安全保障のために農家への所得補償などを行って平年はジャブジャブと余るほど生産し、余剰分を輸出しているからのようです。そうしておけば、凶作の年でも輸出を控えれば自国民は飢えさせずにすみます。身勝手な戦略だとは思いますが、大切な食料の問題なので、やむを得ません。

 日本もそれに対抗し、カロリーベースでコメが最も安い状態にしなければなりません。

今の状態は危険

 今年の秋もコメが5キロで4千円ほどもするのでは、国民のコメ離れがさらに進んでしまいます。そんな状態で、小麦が世界的に不足した場合、日本人が飢えてしまいます。日本の経済力が以前のように強ければいいのですが、アベノミクスで凋落した日本の円では、他国に買い負けてしまいそうです。

 米作りから撤退する農家が続出しているようです。人口減少と高齢化で農家が減るのは仕方ありませんが、その農地を荒れ地にさせず、担い手にスムーズにつなぐことも必要です。
 政治家は、目先の選挙のことばかりでなく、食糧安全保障に真剣に取り組んでいただかなければなりません。選挙目当てに目先の人気取り対策しか考えないような政治家は、不要です。
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