著者はベストセラー「女性の品格」で有名な、内閣府の元キャリア官僚で、女性初の総領事や内閣府初代男女共同参画局長などを歴任され、本書執筆時は昭和女子大学の総長をされています。
私は終活の参考にするため本書を手に取りましたが、本書では、一般的な「終活」を「老活」と「終活」に分けています。人生の次のステージに移るためには、前のステージのもろもろを整理する必要があり、そのステージの違いによって「老活」(老前整理)と「終活」(生前整理)があるとのこと。
「勤労生活の一線を退き、身辺を見直して、不要なモノや肥大化した人間関係を整理するのが高齢期を迎える準備作業「老活」」という位置づけで、この世を去る準備作業「終活」とは異なるものというのが、著者の整理です。
高齢期を充実させるための「老活」は、まだ元気な定年前後に始めなければなりませんが、「終活」はもっと後でいいというのが著者のお考えですが、私は人は明日にも死ぬかもしれないので、心残りを少しでも減らすため、なるべく早く始めるべきだと思います。私は、県庁を定年退職した60歳ころから始めていて、エンディングノートも既に一応は書き終わり、年に1回ほど見直して、状況に合わせて修正しています。
本書にも、古代インドに由来する、人生を「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」に四区分する考え方が紹介されています。「家住期」は子育てをしながら仕事をがんばる時期で、「林住期」は家族や仕事への義務を果たし、自由度が増して本来やりたかったことができる時期とされています。本書も、健康が許す間は仕事を続けること、何か得意なものを趣味にすることなどを推奨しています。
私も今は年金をいただきながらパートタイムで仕事を楽しんでいますが、まもなく仕事を引退したらしたら、公民館でやっている趣味のサークルなどを探してみようと思っています。
本書には、昔読んで感動した本の再読を推奨しているほか、林住期に読むべき本や遊行期に読むべき本が紹介されており、参考になります。林住期に読むべき本としては、「ローマ人の物語」「小説十八史略」などです。
読みたい本が、また増えてしまいました。
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