毎日のニュースを理解し、自分なりの考えをもって世の中を眺めるためには、毎年これを読むことは必須だと思っています。

 今回のは、冒頭に特に重要な論点・争点として、「世界は同時戦争を防げるか」「AIエージェントが雇用を直撃」「「令和の米騒動」常態化のリスク」の3つが掲げられています。それに続き、「日本はどうなる」という章に7つ、「企業はどうなる」の章に6つ、「世界はどうなる」の章に6つ、全部で22の論点で2026年度の予測が示されています。日経新聞だけあって金融・経済面の説明が充実しているようです。

 いくつもの論点でAIの光と影が語られています。AIがますます発達して便利になることは間違いないでしょうが、困った事態も生じています。ある実験では、新しいバージョンへの更新を察知したAIモデルが密かに自分のコードを新システムに埋め込み、自己保存を図ったことが確認されたそうです。また、ゲームで負けそうになったAIモデルが、勝つためにルールを無視してコンピュータをハッキングしたケースもあるとのこと・・・。まるで人間のような感情を持っているようです。

 AIが学習したことによる著作権侵害の訴訟も頻発し、また、雇用への影響も懸念されているようです。

 国際関係では、中国が、民主主義や人権、国際ルール等の西側が主導してきた国際秩序、ルールを薄め、力関係で物事を決めていく中国流のルールに染め替えようとしています。それを米国を中心とした西側諸国が阻止しなければ平和は守られないわけですが、うまくいっていません。西側諸国と中ロがグローバルサウスを自陣営に引き入れようと躍起になっているのに、トランプ大統領がサウスを中ロ側に押しやるようなことばかりやらかしています。インドを怒らせたり南アフリカを怒らせたり・・・。
 日本が失われた30年から脱却できるかも焦点です。しかし、賃上げも不十分なままで、国際的な人材獲得競争にも負けていて、楽観できません。円の価値を高めなければならない時に、政治はバラマキに走って円安を招いています。2026年も、なかなか明るい未来を想像することは難しそうです。
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