著者はシリコンバレーのコンサルティング会社のCEOで、スタンフォード大学で講義もされていたようです。著書「エッセンシャル思考」等は全米でビジネスマンを中心にベストセラーになっており、本書はその簡易版です。

 「最少の時間で成果を最大にする」というキャッチフレーズが付いています。

 マンガの主人公は26歳の女性で小学校教師をしています。周囲から信頼され、先輩教師等から頼まれる様々な仕事に忙殺され、悩んでいます。小学生時代にいつも図書室で一緒にいた同級生男子と同級会で再会し、多忙の悩みを話したところエッセンシャル思考を勧められ、彼のアドバイスを受けながら学んでいくストーリーです。

 要は、選択と集中です。頼まれたこと、やってみたいことにあれこれ手を出すのではなく、少数の重要なことに集中し、高い成果を目指すことです。やってみたい候補から実行する少数を絞り込むキーワードとして、「自分は何が好きか?」「自分は何が一番得意か?」「世の中の大きなニーズに貢献できるのは何か?」の3つが挙げられ、やりたい気持ちが60点くらいならやるべきではなく、95点以上のものだけ実行することが推奨されています。

 優秀な人ほど失敗する可能性が高い「成功のパラドックス」が紹介されています。成功した結果、「頼れる人」という評判を得て、周囲から様々な仕事を振られるようになり、やることが増えすぎて時間とエネルギーが拡散されて全てが中途半端になり、本当にやるべきことができなくなってしまうことです。ありがちなことです。

 主人公はこれまで周囲に認められたくて引き受けていた先輩教師の依頼等を断り、本当に意味のあることに集中します。

 やるべき仕事を選択することがまずは重要ですが、その他、実行する際の目標の設定、集中する方法等が簡単に紹介されています。

 本論は4つのパートで構成され、各パートの末尾には睡眠の大切さ、遊びの大切さなどを説くコラムが掲載され、それも参考になりました。既に現役を終え、昔ほど忙しくはありませんが、ここで紹介されている方法のいくつかを試してみようと思います。
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