著者は大手メディアが触れようとしない中、統一教会と政治家の関係の闇を長年追究し続けてこられたジャーナリストです。ある本に本書が紹介されており、読んでみたくなりました。

 「玉木、立花、斎藤、石丸の正体」(佐高信)を読んで 参照願います。

 一般に「旧統一教会」と表記されることが多く、私もそうしていました。しかし、実態は変わっておらず、この問題に取り組んでいる人たちは一貫して「統一教会」と呼び続けているとのことで、私もそれに習おうと思います。

 本書には、著者が調査した統一教会と政治家(特に安倍元総理やその周辺)との関わりが記録されており、その親密ぶりに呆れます。巻末には統一教会と何らかの関りがあった政治家と関与状況の一覧があり、その数の多さに、暗澹たる気持ちになります。

 本書は300ページを超える大冊ですが、安倍氏側近議員らと統一教会の親密ぶりがこれでもかというほど列挙されています。

 2007~2010年ころ、全国で霊感商法店舗が相次いで摘発され、教会本部への強制捜査も秒読みと観測されていましたが、沙汰止みになりました。その陰には警察OBの自民党議員の圧力がささやかれています。また、安倍政権下では、国家公安委員長に山谷えり子、小此木八郎、武田良太といった統一教会と近しい関係にある議員が任命され続け、それは菅政権でも続きました。これでは、警察は本格的な捜査などできなかったでしょう。宗教法の解散要件に民法の不法行為も含める解釈変更に私は疑問でしたが、そんな背景もあったようです。まともに捜査していれば、こんな無理な解釈変更をする必要はなかったでしょう。

 本書の最後の方で著者は、「安倍政権の約8年間、目先の国政選挙や憲法改正に向けた世論誘導のため、この歴代最長政権は最も手を組んではいけない相手とギブアンドテイクの関係を続けた。国のトップが自らの政治的野心のために「反社会的」団体と取引したことは「桜を見る会」問題をも凌駕する深刻な事態だ。」と指摘します。その「桜を見る会」へも2013~16年、教団関係者が継続招待されています。

 流出した教団内部資料によると、毎年数百億円が韓国の教祖一族に上納され、霊感商法最盛期の2010年代前半には年間約1000億円が送金されています。米国の裁判資料(追放されて分派した三男との利権争い)によると、日本の教団組織から海外の関連団体にも年間約100億ドルが送金されていたようです。腹立たしい!

 私は大学のころ学生寮に入居していましたが、そこの各室にも時々「原理研究会」や創価学会の学生が勧誘に回っていました。私の周囲には騙されて加わってしまった奴はいませんが、騙されずに良かったと思わずにいられません。
 2月の総選挙では、統一教会と関りが深かった議員(裏金議員でもあることが多い)が大量に当選してしまったようです・・・。本来、自民党は統一教会との関係を徹底的に検証しなければならないはずですが、やる気は見えません。いろいろな裁判の中で見えてくることを期待しています。
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