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 第1章 倫理観を揺さぶる思考実験

 第2章 矛盾が絡みつくパラドックス

 第3章 数字と現実の不一致を味わう思考実験

 第4章 不条理な世の中を生き抜くための思考実験

 

 各章に6から12のクイズ、思考実験が納められています。

 第1章は、それぞれのケースにおける標準的な反応から、我々の倫理観の一般的な傾向を分析しています。例えば、積極的義務(人を助けなければならない)消極的義務(自分の行為によって人を害してはならない)が競合した場合、人は消極的義務の方に重きを置いて行動しがちであることなどです。5人を助けるためであっても、その自分の行為が1人を死なせてしまうなら、やらないということです。なるほどと納得させられました。

 

 私が最もおもしろかったのは、第3章です。

 あることが起こる可能性について、我々が普通に予測する確率と実際の確率が異なることが、多くの例で解説されています。

 ABC3つのうち1つが当たりであるくじで、私がAを選んでいたとして、途中でCが外れだと判明したとき、選択をBに変更してもいいと言われたら変更した方がいいか、そのままにしておいても同じか。

 私は、初めはABCともそれぞれ3分の1ずつの確率で、Bが外れだと分かった時点でAとCが2分の1ずつの確率になったのだから、変更してもしなくても同じ事だろ考えました。しかし、実際の確率は、そうではなかったのです。

 一読しただけでは理解できず、もう一度読み返して、ようやく理解できました。アメリカで大論争になった問題で、多くの数学者も私と同じ勘違いをしていたそうです。

 

 題名にあるように、論理的思考力が鍛えられたかどうかは分かりませんが、結構楽しめました。
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