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 この本の中で、著者は、特定の本を「必読書」等として、読者に進めていません。どんな本にも学べる点はあるので、自分の読みたい本をどんどん読むべきだというお考えです。

 

「教養を磨く」

 著者は、論理的に物事を考える力を身につけるには、読書がもっとも効果的であると繰り返し主張されます。

また、教養(知識の量ではなく、いわゆる人間力)を磨くものは、仕事と読書と人であるとのこと。読書もせず仕事ばかりやっていても本当にいい仕事はできず、人と付き合わず人を知らずして仕事がうまくできるはずがないと主張されます。まったく同感で、我が意を得たりという感じです。私が言っても説得力に欠けますが、ビジネスなどの世界で輝かしい実績がある著者の言葉は重みがあり、意を強くします。

地方公務員の世界でも、自分で物事を考えて判断せず、「地方財務実務提要」などに書いてあることを鵜呑みにする職員が増えている気がします。

今後も、若い人たちに、座学、読書を進めたいと思います。

「座学の勧め」参照

 

取って置きの本

 著者は、仕事を引退してからじっくり読もうと思って、「大航海時代叢書」(岩波書店)を読まずにとってあるそうです。今、忙しい合間に読んでしまうのはもったいないとのこと。

 私も、「戦争と平和」(トルストイ)を高校生時代に読み、あまりに面白くて繰り返し読み、勉強ができなくなってしまったので、受験間近に封印しました。その後も、読み始めてしまうと他のことが一切できなくなる不安と、本当に時間のある時にじっくり読みたいという気持ちから、40年以上封印したままです。

 もうじき仕事を引退したら思い切り読もうと楽しみにしているのですが、著者が気になることを書いています。

 著者は、若いころ「ジャン・クリストフ」を読んで大きな影響を受け、久しぶりに読み返してみたら心に響かず、途中でやめてしまったとのこと。言われてみれば、もっともです。若いころと同じように感じるならば、あまり成長していないということかもしれません。でも、せっかく今まで封印していたので、一応もうしばらく楽しみにとっておこうと思います。

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