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 最近のニュースを見ていると、日本人が劣化してきているのではないかと思わせるような出来事がたくさん見受けられます。例えば、アルマーニの標準服問題での小学生に対する嫌がらせ、朝鮮総連への発砲事件、国税庁長官の居座り、埼玉県議会の原発再稼働推進議決など、数え上げればきりがありません。

 アルマーニ事件で校長などに腹を立てるのは分かります。しかし、子供に嫌がらせするのは、愚劣の極みです。

 また、テレビ番組やネットの記事に、「日本スゴイ!」的な内容が溢れています。視聴者に、「日本人はやはり他の国の人より優れている!」と、悦に入らせるような内容のものです。これは、少し昔の自虐史観など、必要以上に卑下していたことの反動かとも思いますが、少々片腹いたく、こういう風潮が心配になります。

 

昔の日本人は?

 昔の日本人は、もっと道義的であったと言いたいのですが、必ずしもそうではないと思います。

 戦後の混乱期は、今以上に詐欺が横行していたようです。私が祖父母や親から聞いた話では、銭湯へ行くときは、いい下駄を履いていくと盗られるので、なるべく悪い下駄や草履を履いていったそうです。今、他国のことを笑っていますが、60年ほど前までは日本自身がそんな「民度」だったのです。

 

 結局、今も昔も、道義心の強い人は強く、弱い人は弱いことはやむを得ないことなのでしょう。どういう人が多いかで、社会全体の「民度」が決まります。

 

社会に余裕がなくなっている

 昭和30年代から平成に入るころまでは、地道に働いていれば、誰もが家庭をもって幸せな生活を築くことができる、豊かになることができるという希望がありました。今は、それがなくなってしまいました。

 一億総中流が崩れ、富裕層と貧困層への分化が進行しています。そんな中で、他者への思いやりとかが薄れてきているような気がしています。

 ネットの炎上などに参加しているのは、貧困に苦しんでいる層よりも、中流層が多いというデータを見たことがあります。まだ中流階級にとどまっている公務員や民間の正社員も、成果主義などの競争で、心のゆとりを失い他者に攻撃的になっているような気がします。

 このような傾向が今より強まらないよう願っています。

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