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 明治維新150年目の今年、鹿児島県・山口県・高知県・佐賀県の4県では、平成の薩長土肥連合と称して様々な広域観光のプロジェクトを盛り上げようとされているようです。

 水を差したいわけではないのですが、薩長土肥という言葉は、あの4県以外ではどちらかというと負のイメージがあるのではないかと思います。

 いわれもなく賊軍などという汚名を着せられ、辛酸をなめさせられた会津をはじめとする地域では、今でも薩長に対する恨みを抱いているとのことです。庄内藩で西郷隆盛だけは尊敬されているなど、一部の例外はあっても、かつての官軍の幹部の多くは傲慢で傍若無人なふるまいなどのために恨まれているようです。

 

 戊辰戦争の恨みなどは別として、薩長土肥という言葉は、藩閥政治の代名詞です。日本の近現代の政治に様々な悪影響をもたらしています。また、それ以外の地域の出身者から見れば、愉快な存在ではなかったことは、当然です。

 歴史に「If」は禁物ですが、長州閥がなければ、岸信介首相、佐藤栄作首相は誕生しなかったでしょう。そうであれば、安倍首相も誕生しなかったでしょう。藩閥政治は、現在に至るまで日本に様々な弊害を生じさせた元凶ともいわれています。

 

 ある地域では、今年が戊辰戦争から150年目であることを記念して、あらためて郷土の歴史を学ぶイベントなども行われています。それらは、150年前にひどい目にあわされた恨みを新たにするという結果をもたらしてしまうかもしれません。国内の分断など、もたらしてはいけません。

 

 薩長土肥などという言葉は、誇らしげにスローガンに掲げるような言葉ではないと私は思うのですが、地域によって感じ方が違うのでしょう。


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