5月3日に沖縄・那覇市で行われた憲法関係のシンポジウムでの自民党の西田昌司参院議員の発言、身内の自民党県連も批判せざるを得ない酷いものでした。
彼は、沖縄戦で犠牲になった学徒隊の生徒らを慰霊する「ひめゆりの塔」の展示の説明内容を「ひどい」「歴史の書き換え」などと批判しました。翌日、マスコミの取材で、展示や説明のどこが歴史の書き換えなのか質問された際、具体的に答えることができず、「何十年か前に見に行った。一つひとつを見ていくと、私にとってはそういう印象だった。」などと述べたとのことです。
当初は発言の撤回や謝罪を拒否していたものの、抗しきれず、結局、謝罪、撤回に追い込まれましたが、心からの謝罪ではないでしょう。
歴史を書き換えようとしているのは誰だ!
彼の発言を聴くと、歴史を書き換えようとしているのは彼の方だと感じます。
「流されてる情報が、何が正しいのかどうかということをですね、自分たちで取捨選択してそして、自分たちが納得できる歴史を作らないといけないと思いますよ。それをやらないと、日本は独立できないんです。」
自分たちが納得できる歴史を作ることは、すなわち歴史の書き換えであり、改ざんです。こんな恥ずかしいことを公言する人が国会議員とは!
彼は、3月に参院議員総会で、「今の体制のままでは参院選を全く戦えない」として、公然と石破首相の退陣を要求したことが報じられています。戦えないのは、彼が旧安倍派だからでしょう。今回の騒動で、ますます戦えなくなったとしても自業自得です。
彼は、数年前に自死された西部邁氏と交流があったようです。私は、西部氏のことは一定の評価をしています。彼の愚行は、西部氏の顔に泥を塗ったと感じています。
「保守の遺言」(西部邁)を読んで 参照願います。
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