「命を脅かすマイクロ・ナノプラスチック」という副題です。「ペットボトル飲料水は体を壊すって本当?」「肺にマイクロプラスチックが入るとどうなるの?」等の34のQ&Aで構成され、さらに7つのコラムが挟まっています。
人工芝の使用によって発生するマイクロプラスチックの害についてこの著者の本を以前に興味深く読みました。
「人工芝問題入門」(栗岡理子)を読んで 参照願います。
今の社会は大量のマイクロプラスチック(より微細なナノプラスチックも含む。)を世界中で垂れ流しています。環境への悪影響が顕在化しています。
私も以前からこの問題に危機意識を持っており、関連する報道等を注視しています。
「再生プラスチックの利用促進は環境にいいのか?」 参照願います。
プラスチックには使用目的により様々な有害物質が添加されています。それが摩耗したり劣化したりして発生するプラスチック粒子は、さらに環境中の有害物質を吸着することがあるとのことです。人体に取り込まれれば害になってしまうことは当然です。
本書には、マイクロプラスチックが様々な場面で発生すること、それが人体に取り込まれて人体に害を及ぼしていることを示す研究成果等が、これでもかこれでもかというほど紹介されています。例えば、ペットボトル飲料水には多くのマイクロプラスチックが入っており、水道水より健康的とは必ずしも言えないようです。
スポンジで食器を洗えば摩耗によってマイクロプラスチッキが発生し、プラスチック容器を使っても発生します。これらが下水処理をすり抜けて川や海に流出し、魚、肉、野菜等を介して人体に取り込まれます。空中にも化学繊維の衣服の繊維片などが浮遊しています。そんなのを防ぎきれるはずがありません。
私が子供のころは手鍋を下げて豆腐を買いに行き、プラスチックの使用はわずかでしたが、60年ほどで地球は大きく汚染されてしまいました。
本書中の「3R(リデュース、リユース、リサイクル)の限界」というコラムに、今やなるべく製造しない、使わないりリデュースしかないと著者が主張されています。再処理等をしようとすると大量のマイクロプラスチックが不可避的に発生するのですから、私も著者の意見に賛成です。プラスチック製品はなるべく使わないようにしなければなりません。ナフサ不足の現在は絶好の機会ですが、高市政権にそんな見識はないようです。
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