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地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

カテゴリ: 読書、テレビ等

 本格的な老後の生活への準備として、この種の本をたくさん読んで参考にしています。著者は精神科が専門の医師で、聖路加国際病院で教授などを勤められた方です。老後の過ごし方についての著作がたくさんあり、私もこれまでに何冊か興味深く読んでいます。

 『「ひとり老後」のお金の知恵袋(保坂隆)を読んで』

 『「がんばらない老後」のすすめ(保坂隆)を読んで』
 毎日が楽しくなる「老後のトキメキ術」(保坂隆)を読んで

 公務員を含むサラリーマンは、真面目、勤勉に働いてきた人が多く、勤めを辞めた後もつい同じ基準を続けがちです。しかし、勤めを辞めた後は、几帳面な生活に区切りをつけて、「ちょこっとずぼら」に、「ゆったりとした生き方」をした方が楽しく生きられることは当然で、著者は「ちょこっとずぼら」にして、無理をせず楽しく暮らすことを勧めています。

 本書には、「ちょこっとずぼら」の具体的なノウハウがたくさん紹介されています。私にとって最も役に立ちそうなのは、体調を理由にして気乗りのしない付き合いを断る方法です。高齢者になればどこかしら悪いことが普通です。気が進まなければ、「最近腰が痛くて」「風邪が治りきらなくて」等と、断ればいいのです。

 この他にも、簡単にできる健康法、生活術、栄養管理などのノウハウが満載です。筋肉のトレーニングや柔軟性をつける運動は健康のためにやらなくてはなりませんが、ジムに通ったりせず、自宅で家事などのついでに「ちょこっと」できる方法なども紹介されています。必要十分な栄養を手軽に摂取する食品(サケ、大根おろし、タマゴなど)も紹介されており、これらをリストアップして、簡単にできるところから実践しようと思います。
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 本書の主張は、本文の末尾に要約されています。

 「寿命が来れば肉体は朽ちる、という意味で「人は死ぬ」が、霊魂は生き続ける、という意味で「人は死なない」。私は、そのように考えています。」

 著者は、救急医療等を専門とする医師で、本書が出版された2011年当時は、東京大学の教授、医学部附属病院の救命救急センター長等に就任されていたようです。

 その職務を通じて多くの人の生と死を見てこられた経験や、肉親の死などの個人的な経験も記されています。それらから、人が科学として知っていることは、ごくわずかだと実感しておられます。さらに、これまで欧米を中心に、ノーベル賞受賞者を含む多くの著名な科学者が、心霊の存在を信じ、それを科学的に解明・証明しようと研究を重ねてきた歴史も紹介されています。興味深い内容です。

 本書には、著者や他の研究者が集めた臨死体験、体外離脱体験、霊との交信・交流体験が紹介されています。私がこんなことを言えば、オカルトだとかボケたとか言われそうですが、著者ら優れた科学者がこれらの超常現象の存在を信じ、研究されています。それを否定するだけの知見など私にはありません。

 以前、これらの超常現象を最先端の量子科学から説明(仮説)する書を読み、関心を持ちました。

 「死は存在しない」(田坂広志)を読んで 参照願います。

 私は宗教は信じていないのですが、仏教、特に親鸞聖人の教えに親近感を持っており、人は死ねば無に帰り、一切の悩み、苦しみから解放されると考えてきました。その考えの方が安心できるのですが、修正しなければならない?
 著者は、近年、右派寄りの政治の世界にかかわっているようです。その辺、私とは相容れませんが、本書は興味深く読みました。
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 著者お二人はともに元外務キャリア官僚です。兼原氏は元内閣官房副長官補、国家安全保障局次長として安倍官邸で外交を支え、垂氏は長年中国関係一筋に携わってこられた前駐中国大使で、本書はその対談です。

 日中は、近現代において日中戦争の他に多くの関りがありますが、現在の中国共産党政権はそれらの多くを隠し、自らに都合のいい部分だけを誇張したり、虚偽の歴史を捏造したりしています。そのため、特に中国国民は正しい歴史を知らず、日本人も私も含めてほとんど知らない人が多い実態です。

 本書は、中国政府が語らない(語れない)ことを中心に、日中の近現代史が俯瞰されています。

 孫文、蒋介石、康有為ら、辛亥革命(清朝を倒して中華民国を建国した民主革命)に参加した主要人物のほとんどが日本滞在経験者です。また、中国共産党の創設メンバーの約三分の一は日本留学組です。それは、日露戦争の日本の勝利(1905年)と同じタイミングで、清朝が科挙を廃止したことが主因のようです。アジアの黄色人種の国が列強の一角であるロシアを倒したことから、立身出世を目指す優秀な若者には日本が理想的なモデルに映り、「日本に学べ」の気運が高まって、エリート層がこぞって日本に留学しました。日本の社会も、彼らを物心両面で支援しました。

 辛亥革命をリードした孫文らの「中国同盟会」は、中国の革命各派が大同団結したものですが、東京の大倉喜八郎邸で頭山満らアジア主義者の支援を受けて設立されました。

 それらの事実は、現在の中国では日中戦争の歴史等に上書きされて、ほとんど知られていないようです。

 共産党軍が国民党軍と戦っているときに毛沢東が示した「721指針」については、垂氏が文藝春秋オピニオンにも紹介していました。「共産党軍の兵力の1割だけが日本軍と戦い、2割は国民党とともに戦ったふりを行い、そして残りの7割は温存して農村で根拠地を拡大せよ」というものです。支配の正当性を抗日戦争を戦ったことに求めている中国共産党としては、表に出したくない事実でしょう。

 「文藝春秋オピニオン2026の論点100」を読んで  参照願います。

 尖閣諸島が疑問の余地なく日本の領土であることも示す証拠もたくさん示されています。その他、興味深い事実をたくさん知ることができました。
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 本書は、2025年10月に朝日新聞社が開催した「朝日地球会議2025」という国際フォーラムでのインタビュー、パネル討論等を記録したものです。エマニュエル・トッド、オードリー・タン、モニカ・トフト各氏らへのインタビューやパネル討論、佐橋亮、錦田愛子、望月洋嗣氏によるパネル討論等が掲載されています。

 トッド氏は地球会議の中で「(米国は)そのうちベネズエラも攻撃するかも」と発言していましたが、この予言も今年(2026年)1月4日に現実化しました。本書で述べられているトッド氏の見解は、当然ながら氏の著作「西洋の敗北」等との重複が多いのですが、別の言い方での説明などで理解が深まります。

 「西洋の敗北と日本の選択」(エマニュエル・トッド)を読んで 参照願います。

 本書の半分以上はトッド氏関係のものですが、それ以外で私が最も興味を惹かれたのはオードリー・タン氏の話です。氏のことは、台湾のデジタル担当大臣としてIT技術を使ってコロナを抑え込んだことを報道で知っていましたが、それ以外はほとんど知りませんでした。

 氏が進めているvTaiwan」というデジタルツールは、特定の政策課題について立場の異なる多くの人がソーシャルメディアを使って議論を重ね、迅速に政策を「共創」するシステムのようです。そこには誰でもアクセスし、自分の意見を表明できます。他人の意見に賛同や反対もできますが、返信や再投稿のボタンはないので、荒らし行為はできないとのことです。代わりに、自身のアバターが同調者へ近づく様子や、異なる意見の間に橋を架ける様子を見ることができます。意見の対立する者同士の間で広範な合意を得る提案をすると、「橋渡しボーナス」を獲得できるとのことです。AIがファシリテーターの働きをし、どこまでなら合意できるのか探るようです。

 日本でも、安野貴博氏が東京都知事選に立候補した際に同じようなシステムを披露し、今は東京都等でも試行が進められていることが紹介されています。この「デジタル民主主義」が進展すると、議会や政党のあり方も変化せざるを得ないでしょう。「22世紀の民主主義」という本に、「政治家はネコになる」という言葉がありましたが、そんな時代が近づいているようです。

 22世紀の民主主義」(成田悠輔)を読んで  参照願います。

 私は、安野氏の「チームみらい」について、最近生まれた有象無象の新政党の一つと思って関心がなかったのですが、ちょっと違ったようです。「デジタル民主主義2030」というサイトで彼らの取組を見ることができるので、注目したいと思います。
 ほか、日本の核兵器保有の議論や、大国が自身の「勢力圏」を露骨に主張し始めた中での中堅国である日本のあり方等の話も興味深いものでした。
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 新聞の読書欄の書評を見て読みたくなりました。副題は「内村鑑三、遠藤周作から渡辺和子、オンライン教会まで」です。

 本書の末尾に、キリスト教「入門書」の分類があります。①信仰・伝道系(伝道者、聖職者等が自己の体験や聖書を語り、入信を促すもの)、②人生論系(キリスト教の倫理観等をより善く生きるための知恵や助言として一般化したもの)、③知識・教養系(異文化理解や国際的教養として学びたい人向けに学者やジャーナリストが解説するもの)、④エンタメ系(物語として楽しむもの。著者が①として書いても読者の受け止めが④のことも多い)です。

 私が求めるのは、③です。というのも、私は、「ロビンソン・クルーソー」を読んでキリスト教の傲慢さに腹が立ち、あまり好きではないからです。

 「「ロビンソン・クルーソー」(デフォー)を読み返す」 参照願います。

 ③人生論系で、近年最も読まれたのは、2012年に発刊され大ベストセラーになった「置かれた場所で咲きなさい」(渡辺和子)です。私は、県庁で私立学校関係の仕事をしていた2008年に、著者と名刺交換させていただく機会がありました。今も保管しているその名刺の肩書は「学校法人ノートルダム清心学園理事長」になっています。その時は大ベストセラー前で全く存じ上げなかったのですが、シスター服を着ておられたのが印象に残っています。9歳の時、226事件でお父上が反乱軍に惨殺されたのを間近で見ておられたなど、壮絶な体験をされた方です。

 本書の冒頭で、日本のキリスト教徒の少なさと、文化的広がり(キリスト教系の学校の多さ、結婚式の約半数がチャペルなど)の落差が指摘されています。戦後の占領政策としてマッカーサーが日本のキリスト教化を図り、ほとんど国教のような扱いだったにも関わらず、一時的なブームに終わって信者は増えなかったようです。その謎の答えについては様々な人の仮説が紹介されており、どれも納得できます。

 本書では、副題にある内村鑑三、遠藤周作、渡辺和子の他にも多くの才能のある日本人がキリスト教徒として生きたことが記されています。新渡戸稲造、賀川豊彦、南原繁、矢内原忠雄、椎名麟三、三浦綾子、曽野綾子などです。その入信のきっかけについても紹介されている人もいますが、やはり私には、なぜあんな教えを信じることができるのか、理解できません。
 本書には、今まで知らなかった興味深い人々が紹介されています。また、多くの「入門書」も紹介されています。また読みたい本が増えてしまいました。
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