ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> くさばよしみ : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

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 前書「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」は、ウルグアイで大統領を務めたホセ・ムヒカ氏2012年にリオデジャネイロで行われた「国連持続可能な開発会議」で行ったスピーチの記録です。そこには、少ない物で満足して暮らすことの大切さが説かれており、感銘を受けたので、本書も手に取りました。
 「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」(くさばよしみ編)を読んで

本書は、ムヒカ氏が大統領退任後、自宅で行われたインタビューで子供たちに語り掛けたものです。前書は30ページ程度でしたが、本書は70ページ程度あります。でも絵本なので、短時間で読めます。

 

 本書で語られている生い立ちによると、氏はスペインからの移民の父、イタリアからの移民の母の子として生まれ、7歳の時に父を亡くして、幼いころから様々な仕事に従事したようです。政権を倒すためにゲリラとして戦って4度も投獄され、獄中の読書で様々な自然科学(科学系の図書以外は獄中では禁止)の知識を学んだということです。

 

私はトランプ前大統領が起こした混乱などから民主主義に疑問を持ちましたが、しは、民主主義についてこう語ります。

民主主義はとても古く、常に危機にさらされてきたけれど、

人間が本能的に必要とするかたちなんだ。

民主主義がすばらしいのは、永遠に未完成で、完璧にもならないからだ。

そして、平和的な共生を可能にするからだ。

民主主義は、異なる考えの人を尊重するからね。

これが社会を生きやすくする。ゆるぎない価値なんだ。」

 

また、宗教について、こんなことを言っています。彼は、キリスト教徒ではないのでしょうか?

「だって奇跡なんだよ、生きているということは。

何よりの価値があり、短く、二度と戻ってこない。

だから、この世にいる間にできるだけ幸せに暮らすことを心がけるべきなんだ。

死んだら楽園に行くという宗教があるけれど、楽園はこの世にあるべきなんだ。

楽園の鍵は、自分の心に、自分の意志にある。

ほんとうらしいことに、惑わされてはいけない。」

 

 やはり、彼は、仏教などの東洋的な考えに近いようで、共感を覚えます。

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 本書は、2010年から2015年まで南米ウルグアイで大統領を務めたホセ・ムヒカ氏が2012年にリオデジャネイロで行われた「国連持続可能な開発会議」で行ったスピーチの記録です。もちろん、環境問題に関するスピーチです。

 彼は、収入の大半を貧しい人たちのために寄付し、質素な暮らしを続けていて、「世界一貧しい大統領」として有名でした。

 本書は、ハードカバーですが絵本のような体裁で、30ページほどしかないので、10分ほどで読めました。

 

 彼は、各国代表にこう問いかけます。

 「もしもインドの人たちが、ドイツの家庭と同じ割合で車を持ったら、この地球に何が起こるでしょう。私たちが息をするための酸素がどれだけ残るでしょうか。」

 「70億や80億の全人類が、今まで贅沢の限りを尽くしてきた西洋社会と同じように、物を買ったり無駄遣いをしたりできると思いますか。そんな原料が、今のこの世界にあると思いますか。」

 さらに、6時間働けば食べていけるところ、いろいろなものを買ってローンを払い続けるために長時間働く生活が幸せか問いかけます。そして、我々が「幸せ」についての考えを改め、少しの物で家族や友人と楽しく暮らすことを目指すことを提案しています。

 

 本書を読んで、老子の「足るを知る」思想と同じだと感じました。

 

 今、「足るを知る」思想の本家本元である中国が、なりふり構わず生産と消費の拡大を続けています。たしかに、中国のすべての人が欧米並みの資源多消費型の生活をするようになれば、地球はもたないかもしれません。

 先進国が贅沢な暮らしを続けながら、発展途上国にはそれを禁ずることはできません。先進国に住む我々自身も、少ない物で楽しく暮らす生活に切り替えなければなりません。景気、経済成長にはマイナスでしょうが・・・。

 各国の足並みをそろえることは、非常に難しそうですが、やらなければならないでしょう。

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