アンデシュ・ハンセン(精神科医)が脳科学からメンタルの問題を解説して世界的ベストセラーになった「ストレス脳」を、児童文学作家のマッツ・ヴェンブラードが中高生にも分かりやすくまとめ、共著として出版されたものです。
メンタルや脳に関する知識は若い人にとって非常に重要なため、スウェーデンでは、本書と「最強脳」「脱スマホ脳かんたんマニュアル」(いずれもアンデシュ・ハンセン著)の三冊は、学校が申し込めばクラス全員が無料でもらえるようになっているとのことです。うらやましいことです。日本も青少年のメンタルは非常に心配すべき状況であり、見習うべきだと思います。
「はじめに」として、「人はいつも幸せでいられるか?」という問いかけがあり、その後、9つの章で「なぜ感情があるのか」「なぜ不安を感じるのか」「なぜ孤独とSNSがメンタルを下げるのか」などのテーマに分かれます。各章では、それぞれのテーマについて脳の遺伝的な特性から解説され、ではどうすればいいのかという提案がされています。
幸せな気持ちが長続きしないのは、私たちが生き残るためとのことです。例えば、何か食べ物を得たときにその幸福感がいつまでも続いていれば餓死してしまいます。次の食べ物を探しに行く行動を取らせるには、前の幸福感を消さなければなりません。
SNSにのめり込むと不幸になるメカニズムも、太古の時代に生き残ることに最適化されている私たちの脳の特性から説明されています。
新書版で200ページほどの本なので、半日ほどで読めます。特に若い人に役立ちそうですが、私のような高齢者が読んでも自分の感情の動きを理解する助けになりそうです。
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