ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> インボイス : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:インボイス

 今日(2023年10月1日)からインボイス制度が施行されました。土壇場まで反対運動を繰り広げていた人たちが、少数ながらいたようです。インボイス(適格請求書)の発行などは面倒くさく、積極的に賛成する人はあまりいなかったでしょうが、大多数の事業者はお金もかけて準備を一応やってきました。だから、急に中止になったら、「これまでの苦労をどうしてくれる!」という気持ちになったでしょう。

 9月末、各事業者は準備作業の追い込みで、大変でした。疑問点があっても国税庁のインボイスのコールセンターの電話が混んでいてなかなかつながりませんでした。また、やっとつながっても、あのコールセンター、Q&Aに書かれている範囲でしか答えてくれません。私などはQ&Aを読んでも分からない事柄を質問しようと思って電話しているのに、結局所轄の税務署と調整しなければならないことが多く、私も少し困りました。

 私は、税の公平、公正の観点から、インボイス制度には一応賛成だったのですが、今は少し意見が変わりました。

 

インボイスよりいい方法があった!

 仕入等に要した経費のうち実際に消費税を負担した経費だけを仕入税額控除の対象にするというのが、今回の改革の趣旨でしょう。客から消費税相当額を受け取りながら国に納付せず、懐に入れるような事業者を根絶したいという趣旨には賛同します。

 それならば、免税事業者という制度を廃止してしまえばよかったと思うようになりました。

 国全体ではインボイスにかける手間は膨大です。生産性を阻害せざるを得ないでしょう。いっそ「免税」「軽減税率」などという制度を廃止し、一律の課税にすればよかったと思います。
 零細であろうと事業を営む以上、消費税は必ず申告、納付しなければならないことにすれば、インボイスなど必要ありません。社会全体では、かなりの効率化になるでしょう。次の改革は、その方向で行うべきだと思います。

 にほんブログ村 政治ブログ 地方自治へ
にほんブログ村 
 にほんブログ村 ニュースブログ ニュース感想へ
にほんブログ村 ご覧いただきありがとうございます。

 
サイト案内(目次)へ

 地域の企業等が協力して、地域おこし、賑わいづくりを目的としたイベント等の事業を実施することがあります。2023年10月から開始される消費税のインボイス制度により、それらの事業が従来の手法ではやりにくくなります。私の関与している会社でも、その問題に直面し、対応に苦慮しています。

 

実行委員会への協賛金など

 お祭りなどの実行委員会に協賛金を支払い、協賛企業としてポスターやチラシで企業名をPRするのは、よくあることです。これらの協賛金は、普通の寄附金とは性質が異なり、広告宣伝費として損金にする扱いも可能で、消費税について仕入税額控除の対象にすることもできます。

 しかし、インボイス制度によって、この実行委員会が課税事業者でないとインボイスの発行ができないことになり、仕入税額控除の対象にできなくなります。

 協賛金集めに多少の支障が生ずるかもしれません。

 

負担金なども

 実行委員会の構成メンバーの負担金なども、共同事業への負担であれば、主宰者が事業実施の際に仮払の処理をすること等により構成メンバーの仕入税額控除の対象にできる手法もあるのですが、経理処理が少し面倒で、しかもケースによっては税務署がすんなり認めてくれない場合もあるようです。

 

 インボイス制度の導入自体には賛成ですが、細部については今後の微修正が必要です。

 にほんブログ村 政治ブログ 地方自治へ
にほんブログ村 ご覧いただきありがとうございます。

 
サイト案内(目次) 

 2023年10月から消費税のインボイス制度が導入されます。導入まであと2か月に迫り、各企業などでは準備の仕上げに入っています。そんな中、まだ、インボイスの導入延期を主張する動きもありますが、私は延期などとんでもないことだと思います。

 

インボイス制度とは

 インボイスとは、適格請求書のことであり、売手が買手に対して、適用税率や消費税額等を伝えるものです。消費税は、売上に税率を乗じて計算しますが、仕入れ等、その売上を生み出すために費用を支出した際に支払った消費税を控除(仕入れ税額控除)して納税額を計算します。これまでは、仕入れ額等に応じて仕入れ税額控除を計算すればよかったのですが、10月からは適格請求書がなければ仕入れ税額控除ができないようになります。

 免税されている事業者等は消費税を納めていないので、適格請求書を発行できず、その事業者からの仕入れ、その事業者に対する支払は仕入れ税額控除の対象にできないことになります。

 そのため、免税事業者(小規模事業者等)が取引の対象から外される恐れがあり、現在、本来は免税事業者になれる程度の売上しかない事業者も課税事業者になる動きが進んでいます。

 

そもそも免税は公正ではなかった

 これまで、免税事業者は、売上の際に価格に消費税を上乗せし、消費税相当額を受け取っても、それを国に納めず、懐に入れていました。それは不公正です。また、売上の際に消費税を上乗せしなければ、競合業者より安価にすることができ、有利でした。それも公平とは言えません。そんな不公正を「既得権益」として残すべきではありません。インボイス制度により、少なくともそのような不公正は解消されます。

 小規模事業者に対する保護、優遇措置だったのでしょうが、このような不公正を生じさせるべきではありません。

 

延期などしたら大混乱

 私が関与している中小企業も懸命に準備しています。以前から課税事業者だったので登録番号はすぐに取得しましたが、レシートの印字などの改修も先日終え、請求書発行システムの改修新しい領収書の印刷も終えました。多くの真面目な中小企業は、かなりの費用をかけて準備を進めてきたのです。

 今さら延期などと言われたら怒り心頭に発するでしょう。怒りの矛先は、延期を決めた政府だけでなく、延期運動をした勢力にも向かうでしょう。

 にほんブログ村 政治ブログ 地方自治へ
にほんブログ村 ご覧いただきありがとうございます。

 
サイト案内(目次) 

 2020年あたりから、税務を始めとして企業の仕事の仕方に変革を迫ることが相次いでいて、特に中小企業では対応に困り果てているようです。

「大法人」については令和2年4月1日以後に開始する事業年度の法人税、法人住民税、法人事業税などの申告を、電子申告により提出しなければならないこととされました。「大法人」とは、事業年度開始の時において資本金の額又は出資金の額が1億円を超える法人などです。資本金1億超というと大きそうですが、有名な上場企業ばかりでなく、従業員20人程度の会社もかなり含まれます。これは、平成30年度税制改正による制度改正ですが、実際に苦しんだ企業が多いのは令和2年事業年度の決算を終えた令和3年6月以降です。また、国税庁の法人税等の電子申告システムは、使い勝手があまりよくないと言われています。

 

 今、各企業が準備に追われているのは、消費税法の改正によるインボイス制度と、電子帳簿保存法の改正への対応です。

 インボイス制度はまだ準備期間があるのですが、電子帳簿保存法の方は令和4年1月から施行されるものの、各企業には十分に情報が伝わっておらず、混乱している状況です。

 請求書や発注書、領収書などをネットを使って送信すると「電子取引」になり、従来は紙にプリントアウトして保存することが基本だったものを、今後は電子データで保存しなければなりません。保存の仕方も、税務当局が検査に来たときに取引先名や取引年月日、金額などで検索できる形で、しかも後からデータの改ざんなどができない形で行わなければなりません。

 そんなシステムもまだ普及していない中で、頭を抱えている企業が多いようです。

 

電子政府化を急ぐのは分かるが・・・

 押印省略を国が推進していることも拍車をかけています。押印が必要だったためにこれまでは持参又は郵送していた請求書等をメールで送信するケースが増え、それらが「電子取引」になってしまいました。

 非効率な形で行ってきた行政の効率化を急ぎたい気持ちは理解できるのですが、急すぎます。このような改革は、20年ほど前から計画的に進めておくべきでした。各企業はあわてて税理士やコンサルタントに依頼することになり、かなりの出費になるかもしれません。

 

 これまでのんびりしすぎていたため、日本の事務部門の生産性は各国と比較して遅れてしまっていることは確かです。日本の国際競争力を回復させるにはやむを得ない道なのかもしれませんが、こうなってしまった責任の第一は、失われた30年の間のほとんどの期間に政権を担っていた某政党にあるでしょう。

 アベノミクスなど、カンフルにしかならないことを10年もだらだらと続けただけの愚策だったようです。

 にほんブログ村 ニュースブログ ニュース感想へ
にほんブログ村 ご覧いただきありがとうございます。

 
サイト案内(目次) 

↑このページのトップヘ