ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> エンディングノート : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:エンディングノート

 私の古巣の県庁では、平均で担当者は3~5年、係長以上の役職者は1~3年ほどで異動しました。県職員は、異動すると全く分野の異なる未知の業務を担当させられることが多く、異動してしばらくは前任者が残した事務引継書を見ながら業務を回し、3か月もすればベテランのような顔をしていなければなりません。

 私も異動のつど、たくさんの事務引継書を作成しました。そのためか、県庁定年後に書き始めた私のエンディングノートは、まるで事務引継書です。

 「元地方公務員のエンディングノート」 参照願います。

 メインとなる「覚書・本編」と「基礎知識編」は前に紹介しました。

 「資産・保険編」は、毎年12月末日付けで改訂しています。読んだ終活本に、老後破産を避けるために定期的に自分のバランスシートを作成すべきだと書かれていて、それに納得してこのようにしているものです。

 「資産・保険編」は、「預貯金」「証券」「保険」「不動産」と、持っているカードのリストで、本当は「債務」も加えるべきですが、幸い借金はなく、翌月に支払うべきクレジットカードの金額だけなので、省略しています。

 「預貯金」は、口座ごとに12月末日時点の残額で計上します。

 「証券」は、株式の銘柄等はいちいち列挙せず、証券会社等の特定口座ごとに列挙しています。各金融機関からの報告書やサイトには、参考評価額が載っているので、その金額で計上しています。

 「保険」は、貯蓄性のある保険とそれ以外の保険に分け、保険料と支払われる保険金等を記載しています。

 「不動産」は、1筆、1棟ごとに、種別(地目等)、面積、固定資産評価額、相続税評価額の一覧です。固定資産評価額は毎年の納税通知書で改訂しますが、相続税評価額は面倒なので気が向いた時に再計算することにしています。賃貸の状況等、必要に応じ特記事項を記載しています。

 カードのリストには、用途やどの銀行口座から引き落とされるか等を記載しています。
 私は亡父の財産整理を手探りでやりましたが、地方公務員で戸籍、所得税、固定資産税等の基礎知識があったので、なんとかなりました。私の子供たちは地方公務員ではなく、これらの知識もあまりないはずなので、この事務引継書(エンディングノート)が役立つだろうと思います。それを想像すると、その時が楽しみのような気持ちもします。
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 県庁を定年退職する1年半ほど前、病気で2か月半ほど入院しました。死を意識するきっかけになる程度には重い病気でした。幸いにも回復し、定年退職して翌日から再就職先で働き始めましたが、以前よりは時間に余裕ができたので、エンディングノートの作成を始めました。私が死んだ時に、妻や子が困ることを少しでも減らしたいためです。

 ネットでも参考様式が得られ、金融機関の「終活セミナー」等に行くと記入式のエンディングノートが配られたりしますが、いろいろ考えて、結局パソコンを使って自前で作りました。状況に応じて、加除、修正が簡単にできるようにしたかったのです。

私のエンディングノートの構成

 私のエンディングノートは、「覚書・本編」「資産・保険編」「基礎知識編」の3編と、付属資料として、「万一の際の連絡先」「大切なものの保管場所」で構成しています。

 「資産・保険編」は、毎年12月末時点で口座の残高や評価額等を把握し直して改訂していますが、それ以外は必要があれば改訂しています。メインとなるのは「覚書・本編」で、ここには私が死んだ時の葬儀の段取り等が、「病院等で死にそうになったとき、死亡直後」「通夜まで」「通夜から告別式まで」「四十九日まで」「四十九日後」と項目分けし、私の父の葬儀の際の体験をベースに段取りを記載しています。葬儀等の段取りのほか、年金や預貯金等の各種手続き、財産の確認、遺産分割協議、所得税の準確定申告、相続税申告の段取り等も記載しています。まるで「事務引継書」です。

 始めは「本編」の中で解説を加えていたのですが、煩雑になったので、不動産登記、戸籍、住民票、固定資産税(納税通知書、課税台帳、名寄帳のこと等)、所得税、住民税等の基礎的な事項を「基礎知識編」として独立させました。これは役立ちました。

既に活用

 私は、県庁を定年後の第2の職場で市町村職員の研修の企画、実施もしていました。そこで、現場から、新採用職員に所得税や住民税、住所や本籍等の基礎知識を教えてほしいという要望がありました。私のエンディングノートの「基礎知識編」を少し編集し直せば対応できそうだったので、1時間半の科目「地方公務員の必須知識」に構成し、新採用職員研修の中で実施しました。県職員時代、固定資産税等の市町村税、住民基本台帳、土地売買などを担当した経験があり、その集大成です。
 私が死んだ時に、この「基礎知識編」も子ども等の役に立つことを想像すると、うれしい気持ちになります。
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