ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> ガソリン価格 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしています。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:ガソリン価格

 4月22日(火)、石破首相が、物価高対策としてガソリン価格を1リットル当たり10円引下げることを表明しました。生活必需品があれこれ値上がりしている中で、なぜガソリンなのか疑問です。

なぜガソリン?

 マイカーが生活必需品である地域があることも承知していますが、それでも本当に生活に困っている人はマイカーなど持たず、ガソリン代が下がっても恩恵はありません。公共交通や運輸業者などの経営が苦しいのであれば、その部分に限って支援すればいいことであり、ガソリン代を引き下げる必要はありません。

 露骨な参議院選挙対策という声が聞こえてきますが、それに加えて、自動車メーカーや石油業界から政治献金をもらっている見返りでしょうか?

 温室効果ガス排出量削減のため、ガソリン消費を抑制すべき時に、ガソリン消費を奨励するような施策は行うべきではありません。そんなことをするくらいなら、コメの価格を引き下げたり、生活保護費の底上げをしたりすべきでしょう。

国民民主党も

 国会中継で、国民民主党が「ガソリン暫定税率の撤廃」を訴えていましたが、同様の理由で私は反対です。そんな財源があるなら、他に回すべきです。
 私もマイカーを持っているので、ガソリンが安くなれば助かることは助かりますが、食料品が安くなった方が助かります。また、地球環境のためには、ガソリンは高くてもやむを得ないと思います。

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 2023年8月、ガソリンの価格が高騰しています。8月24日時点では、私の県ではまだ170円台ですが、近県では190円台になっているようです。近く200円台になるという観測も報じられています。今の急騰の直接の原因は、政府が石油元売り業者への補助金を縮小しているためと報じられています。

 

昔も高かったが

 私が初めてマイカー(中古の1,000cc)を買ったのは昭和57年でした。当時のガソリン価格は1ℓ150円ほどで、独身とはいえ手取りが10万円ほどの薄給の身には、かなりの負担でした。その当時、1ドルが230円ほどだったためです。

 その後、円高が進んで、ガソリン価格も下がり続け、ずっと安いガソリンの恩恵を受けてきました。それが急に高くなり、驚いています。

 

安易な補助には賛成できない

 私もまだマイカーを保有しているので、急騰に困ってはいますが、今の異常な暑さ、地球温暖化のことを考えれば、我々は化石燃料の使用を減らさなければなりません。今の便利な生活を多少犠牲にしても、ガソリンの使用を減らすべきです。なるべく公共交通機関を使い、10キロくらいの通勤なら自転車でも可能でしょう。

 国民の生活、産業の在り方を省エネにシフトするためには、ガソリン価格の高止まりも容認すべきであり、石油元売りへの補助で価格を下げることには反対です。このような施策は、ガソリンを多く使う人のメリットが大きく、節約する人のメリットが少なくなり、省エネ努力に水を差すものです。

 それよりも、今の円安を是正すべきでしょう。今の円安は、日本を安売りしてさらに貧しくしています。円安が是正されれば、ガソリン価格もこれ以上高騰することはないでしょう。
 補助金は、石油元売り業界にではなく、本当に生活困難になっている人の支援に使うべきです。

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