ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> グローバリゼーション : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしています。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:グローバリゼーション

 カナダのオンタリオ州政府が米企業から医療用マスクの輸入契約をしたのに、米政府が輸出を阻止したことが紛争になっています。米政府は、スリーエム(医療用品等の大企業)などに、マスクの輸出を停止するよう要請しているとのことです。

 EU内部でも、マスク等をめぐる同様の争いが生じています。EUの域内で、マスクを生産している国がマスクの国外移送を禁止し、域内の生産していない国は困ってしまいました。このことは、今後のEU、ユーロの枠組み自体の見直しを迫るかもしれません。

 自国でも不足しているものを外国に輸出するなという主張は、自国民を守ろうとする政府としては当然のことです。しかし、それならば、平時にはマスク等の輸入に高率の関税をかけ、自国のマスク生産者を保護するのも当然のこととして認められなければなりません。

 

 

行き過ぎたグローバリゼーションの揺り戻し

 グローバリゼーションの行き過ぎを引き戻す動きは、数年前から目立つようになっていました。米国の自国第一主義、保護主義化の動き、英国のEU離脱EU各国内での反EU勢力の台頭などです。

 『「グローバリズム以後」(エマニュエル・トッド)を読んで』

 

 今回はマスクなどの医療資材でしたが、食糧などでも常にこのような危険があります。

 また、そもそもグローバリゼーションが進展していなければ、今回の新型肺炎も武漢周辺の風土病に過ぎなかったわけです。

 行き過ぎたグローバリゼーションは、一部の大富豪を生んだ反面、特に先進国の労働者の仕事がどんどん中国などに奪われ、失業を生んできました。グローバリゼーション・ファティーグ(グローバリゼーション疲れ)と呼ばれる閉塞感も広がっていました。

 

 少しくらい安いからといって、何でもかんでも外国に依存することは危険です。WTOのルールも見直す必要があるかもしれません。

新型コロナウイルス騒ぎの一連の教訓が、行き過ぎたグローバリゼーションを引き戻すきっかけになるのではないかと期待しています。

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 フランス大統領にマクロン氏が当選しました。ニュースでは、安堵感から日本の株式市場も大幅に値上がりしたとのことです。

 

一零細投資家のジレンマ

 他国の大統領選挙にそれほどの思い入れはありませんが、多少の関心はありました。一つには、零細投資家の一人として、株式市場や為替への影響が気になったこと、もう一つは、グローバリゼーションの行き過ぎへの歯止めとなるかという関心です。お気づきのように、この二つの希望のベクトルは、同じ方向ではありません。

 零細投資家の一人としては、マクロン氏の勝利を願っていました。仮にマクロン氏が敗れれば、株式は下落し、更に円高になって中期的にも悪影響があるだろうと思ったからです。

 しかし、グローバリゼーションの行き過ぎに歯止めがかかってほしい気持ちがあり、ルペン氏への期待もありました。イギリスに続いてフランスもEU離脱となれば、アメリカのトランプ大統領の誕生と合わせて、反グローバリゼーションの流れは確定的になったでしょう。今以上に貧富の格差を拡大させ、中流階級人口を減らさないためには、行き過ぎたグローバリゼーションに歯止めをかける方がいいと思います。長期的な社会の安定のためには、そうすべきだと思います。

 フランス国民は、EU残留を希望してのでしょうか?それとも、EUは離脱したいが極右は嫌だという気持ちが強かったのでしょうか?大量の棄権は、何を意味するのでしょうか?
 今後の動きも注目したいと思います。

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