ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> ゴールドラット : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:ゴールドラット

 「ザ・ゴール」の著者として有名なエリヤフ・ゴールドラット博士の著作に、「チェンジ・ザ・ルール!」があります。20年ほど前、組織経営改革担当の部署に配属され、ビジネス書を乱読していた時期に読みました。博士の一連の著作と同様、TOC(制約性の理論)をストーリーの中で解説するビジネス小説です。

 企業が何億もかけてコンピュータのシステムを導入しても利益が上がらない原因は、迅速に処理できるようになったのに、発注のタイミング等の仕事のやり方を変えないせいだったという教訓だったと記憶しています。今度、読み直してみようと思います。

 今回、あの小説を思い出したきっかけは、時間外勤務の端数処理に疑問を感じたことです。

 

時間外勤務の端数時間の処理

 時間外勤務手当等の計算については、時間数を分単位で集計し、1か月の合計について、30分未満は切り捨て、30分以上は1時間に切り上げるという処理が一般的です。役所ばかりでなく、民間企業の多くも同様です。

 実態としては時間外勤務の申請等は30分単位で行う人が多く、30分未満の端数が生じることは少ない職場も多いと思います。しかし、30分未満の端数が生じてしまうこともあり、それを切り捨てることは労働基準法違反ではないかという疑念があります。

 しかし、このやり方は、昭和63年3月14日基発第150号という厚生省の通達で事務を簡便にするために認められているため、広く行われています。労働者の権利の切り捨てを容認するこんなことを、通達(「法令」ではない)などで決めていいのかという根本的な問題がまずあります。裁判所が判断すれば、否定されるかもしれません。

 根本的問題はさておき、今の技術の下、端数切り捨てなどする必要があるのかという点が気になりました。昭和63年3月ころは、まだ事務室にパソコンがあまり普及していない時代でした。当時の普通の電卓で、分単位まで時間と金額の計算をするのは大変だったでしょう。あのような便宜的なやり方を認めざるを得なかった事情は理解できます。

 しかし今は、〇時間△分と入力して時間当たりの単価をかけて金額を求めるシステムなど、エクセルでも簡単にできます。今の時代、あのような適法性に疑問があるような便法を使うべき理由はありません。

 

 昔の技術に対応した古いルールを見直せば、生産性も上がるというのが「チェンジ・ザ・ルール!」の教えです。お忙しいのは承知していますが、見直してみませんか?

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 副題 企業経営の健全性のために

 

 本書は、15年ほど前、私が県庁で組織改革に携わっていた時、仕事の参考として読んで印象に残っていたものです。昨今、ボクシング協会や日本大学などで、なんでこんな人が組織のトップに立っているんだろうと思うような事例が目につき、この本にそんなことが書かれていたことを思い出し、読み返してみました。

 

 15年前に買って読んだ本は、異動で組織関係の仕事を離れる時、後輩にあげたので、今回は図書館で借りてきました。

 15年前に書かれた本ですが、内容的には全く古さを感じません。組織の抱える問題は、あまり変わっていないのでしょう。

この本の中で、「ザ・ゴール」(ゴールドラット)が推奨されていたので、早速それも買って読みました。感銘を受けたので、当時、一緒に仕事をしていた仲間にも勧めてみんなで読みました。それをきっかけに、ゴールドラット博士のファンになり、博士の著作で日本語で出版されているものはすべて読みました。私の仕事の進め方などにかなりの影響を与えてくれたと思っています。

 

 本書の話に戻りますが、組織デザインをする際の注意事項、組織が疲労し、腐っていくメカニズムなどが説明されています。

 例えば、マズローの欲求階層説を誤解して、自己実現という美しい言葉に安易に委ねようとしてはいけないことが説かれています。本当は、自己実現欲求の前に、承認・尊厳の欲求を満たしてあげなければならないのに、ポスト不足などからそれをしないまま、職員に自己実現を追求することを要求し、安上がりに済まそうとすることを戒めています。

 

 私が、15年ぶりに読み返して最も身につまされたのは、組織の腐敗プロセスの中で現れる「ルールの複雑怪奇化」です。古いルールを廃止せずに残し、次々に新たなルールを重ねてしまい、複雑になってしまう現象です。私の古巣の県庁でも、どんな目的でそんなルールになっているのか分からなくなっているような変なルールがたくさんあり、仕事に支障をきたしていました。

 

 組織のトップ、組織改正に携わる方、組織運営に携わる管理職の方などで、まだ読んでおられない方は、お読みいただければ参考になることがきっとあると思います。

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