ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> ビッグモーター : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:ビッグモーター

 現在、世間の非難を集めている二つの企業、ビッグモータージャニーズ事務所は、いずれも同族会社です。同族会社は、人格高潔な創業者や人格高潔な後継者が支配していれば問題はないのでしょうが、人格高潔といい難い人物が支配してる場合、ガバナンスが機能しなくなります。

 株主総会は形骸化してしまうし、正論を言う外部取締役がいたとしても取締役会も最終的には多くの株式を有する株主の思いどおりにならざるを得ません。会社は株主のものですから、やむを得ません。

 ジャニーズ事務所は、会社の危機に際して、抜本的な対策が後手に回ってしまいました。問題の原因である創業者の名前を冠した会社名など、変えなければならないことは初めから明らかでした。創業者の相続人が代表取締役にとどまったことも、創業家の相続税対策だったのでしょう。対策が後手に回ってしまったのは、同族会社であることが主因だと思います。

 10月2日の会見で示された新方針は、相当思い切ったもので、私は評価できると思います。事務所を解体して新なマネジメント会社という点までは予想はしていましたが、新会社にジュリー氏は出資しないという点までは想定できませんでした。資金はどう工面するのでしょうか?被害者の救済などと合わせて、引き続き注目しなければなりません。

 

 ビッグモーターも同族経営であるが故にガバナンスが機能せず創業者の息子が経営者の資質もないのに権限を握り、会社を滅茶苦茶にしたようです。顧客の車をわざと壊して保険金を不正請求するなど、そんなことをやった社員は普通ならば全員が懲戒解雇です。組織ぐるみだったので解雇できないのであれば、そんな企業は退場していただくしかないでしょう。その際、創業家には資産がほとんど残らないような結末を世間は期待しているでしょう。そううまくいくか、難しいでしょう。

 

 世間には、同族企業が溢れています。それぞれ、手遅れにならないうちに自社のガバナンスを点検していただきたいと思います。

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 ネットでニュースのチェックをしていて、興味を惹かれる記事を見つけました。ダイヤモンドオンラインの「ビッグモーターが「鬼滅の刃の鬼舞辻無惨」に成り果てた当然の理由、”稲盛経営”導入もなぜ?」という長いタイトルの記事です。8月14日に配信されています。

 私は、ビッグモーターの事件や稲盛和夫氏の経営哲学に関心があり、鬼滅の刃のファンでもあるので、読んでみないわけにはいきません。また、私は、以前から、稲盛イズムを標榜する企業の中にブラック企業があることに憤りを感じてもいました。

 「稲盛イズムの悪用とやりがい搾取」 参照願います。

 

ビッグモーターの失敗の原因

 記事を読むと、「稲盛氏の「経営12カ条」とビッグモーターの経営計画書(経営の原点12カ条)は、一字一句違わない。ビッグモーターによる完全なるコピー・パクリである。」とのことです。たしかに、読んでみるとそのとおりです。稲盛氏の「経営12カ条」がいかに優れたものとはいえ、それを丸ごとパクるというのは、付け焼刃であることを自白しているようなものです。

 稲盛氏が著書や講演で「商売人」やリーダーに繰り返し求めておられたのは、「高い倫理観」です。それなくして、一方の「数字の見える化」ばかり追求した結果が、今回の事件の根本原因のようです。

 記事の筆者は「「稲盛経営=もうかる」とだけ考えて安易に導入しようとした企業は、いつしか破綻を迎える。現場の数値を完全に見える化し、経営が現在の状況を瞬時に把握できるというのは強力な武器である。一方、それと同時に、その数字管理のしやすさが社内のモラル低下を招くのだ。」と指摘しておられます。

 

経営12カ条の唯一の欠点も

 あの記事の指摘は的確だと思います。それに加えて私が指摘したいのは、「経営12カ条」の分かりにくさです。

 稲盛氏の著書等を読めば、氏の経営理念の根底が「会社は全従業員の物心両面の幸福を追求する」であることがよく分ります。しかし、あの12カ条の文言からはそれが伝わりにくく、玉に瑕だと思います。

 それが、稲盛イズムを標榜するブラック企業を生み出す一因ではないかと私は考えています。

 

 盛和塾のメンバーを始め、稲盛イズムを信奉される経営者の皆さまは、よくよく注意していただき、ブラック企業を仲間内から出さないよう、ご注意いただきたいと思います。このままでは、稲盛氏の名声に傷が付いてしまうかもしれません。

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 中古車販売大手の株式会社ビッグモーター、次々に報じられるのは、もはや「不祥事」などというレベルではなく、会社ぐるみの犯罪です。

 第三者委員会が6月までに提出した調査報告書では、社員の4人に1人が不正な作業に関与したことが明らかにされています。顧客の車にわざと傷をつけて修理費用を水増しし、損害保険会社へも不正に保険金を請求するような行為が常態化していたようです。

 こんな状況を社長が知らなかったということは非常に疑わしく、仮に本当に知らなかったとしても、社長の利益一辺倒の姿勢がこんな犯罪組織を作ったのでしょう。また、事実が明らかになった後に、社長がマスコミの報道が大げさであるかのような批判をしたことが明らかになり、「反省していない」と火に油を注ぎました。

 これは、役員の誰かが関与していたなどというレベルではなく、詐欺行為で利益を上げるための会社と言っていいレベルです。フィリピンから送還されて逮捕されたルフィーとかミツハシとかの特殊詐欺グループと、本質的に同じです。

 

 これほどの「組織犯罪」となると、いかに非上場会社といっても存続は難しいと思います。役員報酬の1年間の辞退程度ではとてもとても・・・。誰もこんな会社と取引しようと思わないでしょう。今さら社会貢献的なことを社是に掲げたとしても、誰も信じません。

 唯一、この会社が存続する方策は、経営陣の一掃しかないように思います。この社長が株主として影響力を持ち続ける形では、経営陣から外したとしても世間の納得が得られそうもありません。
 これほどの会社は他にないでしょうが、コンプライアンス、ガバナンスを大切にしなければ組織の継続が許されないことが、あらためて示されました。

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