ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 上橋菜穂子 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:上橋菜穂子

 守り人シリーズ第一弾の「精霊の守り人」を読んで面白かったので、第二弾の本書も手に取りました。前作と同じく、女用心棒のバルサが主人公です。前作はバルサの生い立ちがストーリーにあまり関係なかったのですが、本作は深く関わってきます。

 「精霊の守り人」(上橋菜穂子)を読んで 参照願います。

 バルサの父は王の主治医でしたが、王室の陰謀に巻き込まれ、バルサの命を守るために、親友の王室武術師範ジグロに託し、ジグロは親友の頼みに応じて6歳のバルサを連れて故国を逃れ、他国で用心棒をしながらバルサを育てます。その間、王からの討手が何人も襲来し、そのつど返り討ちにしますが、討手はジグロの親しい人たちで、ジグロは苦悩します。バルサは、ジグロに才能を見出され、指導を受けてすご腕の武芸者に育ちます。

 ジグロが病気で亡くなり、第一弾の「精霊の守り人」の冒険の後、バルサがジグロの名誉回復のため真実を伝える目的で故国へ帰ろうとするところから、この物語が始まります。

 ジグロの故郷では、王と結託したジグロの弟、ユグロがジグロを討ち果たしたことになっていて、英雄として尊敬されており、真実を隠すためバルサを殺そうとします。

 物語は、山の地中(洞窟)に住む「山の王」やその民が登場するファンタジーです。バルサは彼女を信じるようになった人たちの協力を得て最後に目的を達成します。年甲斐もなく感動しました。

 「闇の守り人」の正体は最後の方で判明しますが、物語の根本に関わるネタバレになるので、ここでは控えます。

 こんな物語を子供の時に読めば、本を読むことの楽しさを知り、読書好きになるでしょう。高齢者の私も楽しめました。
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 私は年甲斐もなくファンタジーが好きで、仕事を引退したら上橋さんの作品を読むことを楽しみにしていました。「獣の奏者」に続き、本書は私が二つ目に拝読した作品です。2016年にNHKが綾瀬はるかさんの主演でこの作品を放送しましたが、私は残念ながら視聴できませんでした。

 「獣の奏者」(上橋菜穂子)を読んで 参照願います。

 腕の立つ女用心棒バルサが、川に落ちた新ヨゴ王国の第二皇子を偶然に居合わせて救うところから物語がスタートします。この皇子チャグムは、水を守る精霊(ニュンガ・ロ・イム)の卵を体に産みつけられてしまったため、それが生まれるまで守らなければならない「精霊の守り人」の運命を背負っています。もし卵が卵食いにやられてしまって無事に産むことができないと、現実世界では大干ばつに襲われます。私は女用心棒が「精霊の守り人」かと思っていましたが、皇子のほうでした。また皇子は、ある事情から父王からも命を狙われているので、バルサ達は王からの刺客(狩人)と卵食いの二つの敵からチャグムを守らなければならず、戦います。

 この世界は、現実世界(サグ)と精霊たちが住む世界(ナユグ)が重なり合う二重構造になっています。ニュンガ・ロ・イムもその卵を狙う卵食いもふだんはナユグに存在していますが、時折り現実世界に現れて干渉します。バルサもチャグムもナユグと自由に行き来できないので、苦しい戦いになります。バルサは、ナユグと交信できる魔術師らの助けを借りながら、王に命じられた狩人たちや卵食いからチャグムを守るため戦います。途中で事情が変わり、狩人たちがバルサらの味方になり、協力して卵食いと戦います。なかなか複雑な設定です。
 さすが文化人類学者の上橋さんの作品で、ファンタジーなのにリアリティーを感じます。「守り人シリーズ」など、この著者の作品を今後も読むのが楽しみです。
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 年甲斐もなくファンタジー小説が好きです。自身が子供時代も「西遊記」、「オズの魔法使い」などを読んでいましたが、子育て時代に「ナルニア国物語」「ゲド戦記」などを子供以上に楽しく読んだのがきっかけです。最近は「本好きの下剋上」にはまっています。

 2014年に上橋菜穂子さんが国際アンデルセン賞を受賞されたニュースを見て、読んでみたいと思ったのですが、サラリーマン時代はできず、今になってしまいました。

 本作は、中世的な架空の世界が舞台です。この物語にはは闘蛇と王獣という架空の動物が登場しますが、それ以外は魔法などはなく、物理の法則のとおりに動いているので、ファンタジーではないと著者は考えておられるようです。

 闘蛇は飼いならして戦争に使うと、騎馬などと比較にならない圧倒的な戦力になります。王獣はさらに高い戦力になりますが、それを飼いならすことのできる者はその国には存在しません。

 ヒロインの母親は、霧の民と呼ばれる流浪の一族の出身で、彼らには闘蛇を操る術とともに、昔、闘蛇や王獣を使って戦争をした際に大災厄が起こったことが伝わっており、闘蛇や王獣を操る術は禁忌として封じられています。

 母親は、一族を離脱してヒロインの父親と結ばれ、闘蛇の医術師として娘を育てていましたが、闘蛇の大量死の責任を取らされて処刑されるところから、物語が始まります。

 ヒロインも動物の医術師としての道を歩みますが、母親との記憶、鋭い観察眼で、封印されていた王獣を操る術を再発見します。そのことが為政者に知られ、戦争に巻き込まれることになります。

 物語の中で、世界を滅ぼしかねない高度な技術や知識を秘匿して後世に伝えないことが正しいのかも問われているように感じました。

 著者は、文化人類学者です。またこの物語の執筆に当たっては。産婦人科医や獣医師らから詳細な助言を仰いでいるとのことで、彼女ならではの作品といえます。

 ハードカバーの400ページほどの本で4巻(本編3巻、外伝1巻)、2~300ページの文庫本でちょうど倍の8巻もある長編ですが、一気に読んでしまいました。
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