ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 中核市 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:中核市

 現在、中核市は、児童相談所を設置できることになっていますが、設置義務はありません。そのため、児童相談所を設置している中核市は少数で、多くは都道府県の児童相談所が業務を行っています。

 平成301227日、社会保障審議会の児童部会社会的養育専門委員会から、「市町村・都道府県における子ども家庭相談支援体制の強化等に向けたワーキンググループとりまとめ」が公表されました。その中で、中核市における児童相談所の設置義務化も含めた法令上の措置の検討等の必要性が示されています。

 この設置義務化には賛否両論があり、中核市市長会も「義務化より、財源や人材育成の支援を先行せよ」と反発しています。

 私も、中核市への設置義務化には反対です。

 

都道府県の相談所と競合させる必要はない

 中核市市長会も主張しているように、中核市といっても各市の状況は異なります。都道府県が設置する児童相談所が市内に所在するときに、わざわざ市独自の相談所を作る必要はありません。

 もし、都道府県の相談所がきめ細かい対応ができていないようならば、それができるように拡充することを求めたほうがいいでしょう。

 

周辺地域はどうなる?

 中核市が独自の相談所を設置した場合、都道府県の相談所は、中核市に中抜きにされた周辺地域だけを担当することになります。その周辺地域が分散している場合、都道府県の相談所も中核市に置き続けなければならないかもしれません。多くの場合、中核市が、各周辺市町村にとっても最も便がいいからです。中核市にある都道府県の相談所は、原則として中核市の住民の対応ができないのが原則です。

 

 周辺地域も管轄する都道府県の相談所を中核市内に一つ設置し、その機能を充実させる方が効率的効果的なことは明らかではないでしょうか?

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 市、町、村は、名前は違っても、ほとんど同じ仕事をしていますが、大きい市の中には、特別な権能を持っているものもあります。それが、地方自治法第2編第12章「大都市等に関する特例」の制度です。

 

「市町村(市、町、村の違い) 新社会人の基礎知識」参照

 

 この特例の制度には、政令指定都市と中核市の2種類があります。

 

1 政令指定都市

   政令で指定する人口50万以上の市平成29111日現在、20市)

   指定された時期が早い順に、

① 大阪市、名古屋市、京都市、横浜市、神戸市

② 北九州市

③ 札幌市、川崎市、福岡市

④ 広島市 ⑤ 仙台市 ⑥ 千葉市 ⑦ さいたま市 ⑧ 静岡市 ⑨ 堺市

⑩ 新潟市、浜松市 ⑪ 岡山市 ⑫ 相模原市 ⑬ 熊本市

 

2 中核市

   政令で指定する人口20以上の市平成2931日現在、48

     平成26年の法改正により ⇒ 平成2741日から人口20万以上

                          法改正前 人口30万以上

  

○ 権能の違い

   大都市等の特例制度は、普通は都道府県がやっている仕事のうち、一部を市に移管する制度です。

   一般市と比較し、中核市は、保健所、特別養護老人ホームの設置認可、児童相談者の設置等の事務、権限が増えます。保健所を市で抱えるのは、かなりハードルが高いようです。

   政令指定都市は、更に、指定区間外の国道、県道の管理、小中学校教員の任免などの事務を担います。

 

※ 平成26年の法改正により、平成2741日から中核市制度と特例市制度が統合され、特例市制度(政令で指定する人口20万以上の市)が廃止されたが、この時に特例市であった市は、引き続き特例市として事務処理することができる(平成29111日現在、36市。「施行時特例市」。)

    政令市、中核市はなりたがる市が多かったが、特例市は、都市計画関係などのわずかな権限しか移譲されなかったので、人気がなかった。また、私は、「特例市」というネーミングも、不人気の一因であったろうと思う。市は人口5万人以上が原則だが、市町村合併促進のための特例などで、人口3万人以上で市になることができた時期があり、その特例で市になったものを「特例市」と呼ぶような慣用もあった。

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