これまでに親鸞聖人の思想に関する著者の本を読み、興味深かったので、本書も読んでみました。

 「あなたがあなたのままで輝くためのほんの少しの心がけ」(英月)を読んで

 「そのお悩み、親鸞さんが解決してくれます」(英月)を読んで  参照願います。

 

 題名の漢字部分、「にがびゃくどう」と読むようです。浄土教を確立し、親鸞聖人などにも多くの影響を与えた隋、唐の時代の中国の高僧、善導が書いた「仏説観無量寿経」という経典に「二河白道」という説話が載っています。

 著者を含む現代の女性3人の悩みの本質を解明しようとするストーリーの中で、この説話の意味するものを解説したものです。

 

二河白道のあらすじ

 人が西へ向かって歩こうとしたところ、突然、前方に二つの河が現れた。一方は濁流渦巻く水の河、もう一方は火の河で、真ん中に幅15センチほどの白い道がある。後ろからは猛獣や悪人たちが襲いかかろうとしている。

 その時、東の岸で人が「このままでは死んでしまう。きっと大丈夫だから行け。」と叫び、西の岸(対岸)でも人が「一心に決意して進んで来なさい、私があなたを守るから、水や火の河に落ちることなど恐れることはない。」と喚んだ。意を決して進み、無事に浄土にたどり着いた。善導自身の解説によると、東の岸で叫んでいたのはお釈迦さま、西の岸で喚んでいたのは阿弥陀様という豪華な顔ぶれです。

 

 話の本筋ではありませんが、私はこの情景を思い浮かべることができませんでした。この人は東から西へ向かおうとしているのだから、川は二本とも南北に流れているのでしょう。片側が水の河、片側が火の河で真ん中に道があるという情景はあり得ないと思ったのです。ネットで調べると「二河白道図」がいくつか出ていて、二つの河とも白道で行き止まりになっていて、南北に流れてはいないようでした。池のような感じです。

 

 東で叫ぶお釈迦さまは、そこに道(法)があることを示して励まし西で喚ぶ阿弥陀様は救ってくれる主体、法そのものであるとのことです。この辺、非常に深遠な理論で、私にはここで説明しきれません。本書を読むと多少は分かった感じがします。
 砕けた文体で、卑近な例えで説明されてはいますが、やはりかなり難しかったです。でも、また少しだけ、親鸞聖人の思想への理解を深めることができた気がします。

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