3月11日、高市首相は備蓄している石油を放出すると表明しました。中東情勢の悪化を受けた措置で、16日にも民間備蓄15日分を放出するとともに、1か月分の国家備蓄を放出するとのことです。供給量を増やし、燃油価格を抑える狙いで、国際エネルギー機関(IEA)と連携した国際的な備蓄放出の正式な決定を待たず、先行したようです。
歓迎する人が多いと思いますが、私は2つの点でこの措置に疑問を感じています。
まず一つ目は政策の優先順位です。燃料価格、特にガソリン価格を下げるより、食料価格、特にコメの価格を下げる方がずっと優先度は高く、食料安全保障の点からも将来のためになるでしょう。
また、国は温室効果ガスの削減目標を達成する目処は付いているのでしょうか?削減の道筋が見えない中で、場当たり的に化石燃料の価格を下げ、消費減少を防ぐことには反対です。国民の省エネへの意欲を削いでしまいます。物流などが心配なら、その部分にだけ補助すればいいことです。最も困窮している層は、マイカーなど持っていません。
国民より企業、消費者より事業者優先の姿勢が見えます。
二つ目は、企業寄りの姿勢が、企業・団体献金の影響ではないかと疑われることです。報道によると、首相は近頃、トヨタの会長としばしば会っているようです。燃料価格が上がり、国民の自動車離れが進んだり、電気自動車志向が高まったりすると、日本の自動車業界は困るのでしょう。
やはり、企業・団体献金が自民党の政策を歪めている気がします。当選議員に900万円も配るような無駄遣いを可能にしている主な元凶は、企業・団体献金でしょう。高市政権は、ここにメスを入れる気がないようです。
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