題名の4人の共通項は、SNSを駆使した選挙です。活字を読まないばかりか、テレビも見ない若者などが、簡単に騙されて投票してしまうことに著者は警鐘を鳴らしておられます。私もこの4人のいかがわしさについては、全く著者と同感です。
「はじめに」の中で立花孝志のペテン師ぶりを説明し、最初の章は「玉木雄一郎、齋藤元彦、石丸信二の解剖」です。著者は、実名告発を信条としておられ、歯に衣を着せない舌鋒が持ち味なので、読んでいて痛快です。私も、ありもしない「103万円の壁」の引き上げをアピールする玉木氏の欺瞞に憤りを感じていました。
次の章「いかがわしい者たち」以下は、以前に雑誌等に掲載された記事の再掲等ですが、ここでも、題名の4人に加え、多くの著名人が批判されています。小池百合子、池田大作、百田尚樹、松本人志、内田樹、山口那津男、吉村洋文、豊田章夫、韓鶴子、渋沢栄一、佐藤優・・・。
私は、これらの批判の多くに同意なのですが、意見が異なる対象者もいます。著者は、民主主義を唱えながら天皇制を支持している内田樹氏らを批判しますが、実は私もそうなのです。リベラルを自称しながら、皇室を敬愛しています。矛盾は承知していますが、人間は必ずしも首尾一貫できないものです。
また、渋沢栄一は、朝鮮の植民地支配の経済面での象徴的役割だったこと等から、紙幣の顔に相応しくないと批判されています。私は、あの時代、日本を守るために産業の近代化に果たした役割の大きさの方を評価しています。
佐藤優氏は、河井克行を選挙で応援したことや創価学会、公明党に追従していること、安倍派裏金を「大した問題ではない」と言っている点などが批判されています。それらのことは、私は知りませんでしたが、佐藤氏の学識は尊敬しています。
人物評の中で、知らなかったエピソードがたくさん出てきます。読書日記のような章もあり、そこにも多くの事実が紹介されています。それらが実に興味深い!
旧統一教会が、自衛隊に働きかけてクーデターを起こす計画もしていて、国際勝共連合(統一教会の関連団体)は「散弾銃で武装し、自衛隊で定期的に訓練も受けていた」など、初めて知って恐ろしくなりました。
称賛されている少数の中に、アフガニスタンで活動中に亡くなった医師、中村哲さんがおられます。彼は、「平和憲法とは戦争で亡くなった約300万人の『お位牌』だ」と言っておられたとのことです。大切にしたいものです。
「はじめに」から「おわりに」までエピソード満載で約260ページもある本ですが、とても楽しめました。
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