私の住む県では、直近の状況では新型コロナの新規感染者が微増の傾向にも見えますが、少し前までは収束に向かっている状況でした。そのため、県内居住者の宿泊に限り、県で一人一泊5千円の補助金、市町村によってはそれに2千円ほどを上乗せする需要喚起策が行われています。しかし、宿泊業者の中には、普段の料金に自治体の補助金相当分を上乗せして、せっかくの需要喚起策を台無しにする者もいるようです。
県や市の補助があるので、近場の温泉地をネットで物色してみました。すると、コロナ禍前には1泊2食付きで1万円ほどでそこそこの食事と温泉が楽しめたホテルが、最低で1万5千円ほどの価格設定になっていました。そのホテルばかりでなく、全体的に価格設定が普段よりかなり高めになっています。
息抜きに温泉で一泊してこようかという意欲が、一気にしぼんでしまいました。
コロナ禍で打撃を受けたので、この機会に取り戻したい経営者の気持ちは理解できます。だから、普段より多少高めの価格設定もやむを得ないだろうと思います。自治体の補助金は、経営支援的な意味もあるのでしょうから・・・。
しかし、補助金相当額をそのまま上乗せするのは、明らかにやり過ぎでしょう。これでは客側のメリットがありません。2、3千円ほど高めの価格設定にして、自治体の補助金によるメリットを客と山分けにするくらいが限度だと思います。
コロナ禍前には時々宿泊していたリピーターが、今回の価格設定を見て、がっかりして離れてしまうかもしれません。長い目で経営を考えれば、一気に損失を取り戻そうとせず、多くの客を呼び込む方が得策だと思います。
また、ホテルが短期的な利幅の拡大に走れば、ホテルの経営にはいいかもしれませんが、需要は拡大せず、関連業界には波及しません。
補助する自治体も、単に補助金を支出するだけでなく、補助目的が達成されるよう便乗値上げのようなことを監視していただきたいと思います。
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