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 福井市で、僧衣で運転していた僧侶が交通違反で青切符を切られ、宗派が反発していることが、年末から年始にかけて話題になっています。報道され始めたのは年末ですが、事件自体は20189月だったようです。

 反則金6000円の青切符を渡されましたが、僧侶は反則金を納付しておらず、所属する浄土真宗本願寺派の本山・西本願寺は「法事のため僧衣で車を運転する機会は日常的にある」と猛反発しているとのことです。

 一方、福井県警では、「運転操作に支障がある衣服」として切符を切り、その後の説明では「袖がシフトレバーなどに引っかかり、裾が狭く足が動かしづらいためブレーキ操作が遅れる。」とした上で、今回は着方に問題があったが、着方によっては違反にならないと説明しているようです。熱心な一向宗徒が多い福井県の県警としては、本山との全面対決は避けたいところでしょう。一向一揆でも起こったら大変です。

 

思い出 僧侶の受難

 この報道を見ていて、私が県の教育委員会に在職していた時に関わった、ある懲戒処分を思い出しました。

 某公立学校教員で、僧侶でもあるA先生は、ある日、缶ビールを1本飲んで就寝しました。ところが深夜12時ころ、檀家から電話があり、家族が亡くなったので枕経に来てほしいとのことでした。A先生は、僧衣に着替え、マイカーを運転して檀家に行き、お経をあげて、帰宅する時、検問にかかり、飲酒運転で切符を切られました。A先生は、翌日、校長に報告しました。

 2006年の福岡での飲酒運転死亡事故をきっかけに飲酒運転の厳罰化が進み、原則として懲戒免職のいう基準になった自治体が多いと思います。が、この時は、まだ福岡の事故の前だったので、県教育委員会では、当時の基準に基づき、停職6か月の懲戒処分としました。私も同僚も、この先生に同情的でした。

 都市部ではなく、なぜそんな時間に警察が張っていたのか不思議だったのですが、その日は地元の消防団の飲み会があったので取り締まっていたらしいという話が聞こえてきました。何というタイミングの悪さ!

 また、A先生は好人物なのでしょう。檀家から迎えに来てもらったり、ハイヤーをよこしてもらえばよかったのにと思いました。

 

 一般的な感覚からは、これで罰を受けるのは気の毒な気もしますが、やむを得ないのでしょう。お坊様の受難の時代です。

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