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5月10日(木)に行われた元首相秘書官の柳瀬氏の参考人招致について、週末から月曜日にかけてマスコミが世論調査をした結果が報道されています。
当然ながら、ほとんどの国民が「疑惑が深まった」と感じており、加計学園ありきで官邸が動いていたという心証を持ったようです。
何のための参考人招致だったのか?
柳瀬氏の答弁内容は、予想された通りのものでした。与党と調整した上での参考人招致ですから、当たり前です。愛媛県職員との面会についてのとぼけ方まで、私が予想していたとおりでした。
理解できないのは、あれで幕引きができると与党幹部が考えていたことです。既に外堀を埋められている以上、あのような答弁しかできないだろうとは思いますが、あんな疑惑を深めるような内容で、一区切りが付けられるはずがないと思います。
それをどんな意図をもって、与党が調整してあんな茶番の参考人招致をしたのかが理解できません。単なる作戦ミスならばお粗末すぎ、考えられません。与党幹部は、野党ばかりでなく、よほど国民をなめているのでしょうか?
面会を安倍総理が「問題なし」
柳瀬氏が加計学園関係者と面会を重ねていたことについて、安倍首相が、「問題ない」との認識を示したことが報じられています。
とんでもない認識だと思います。
獣医学部新設を巡って競争している事業者のうち、一つの事業者とだけ何回も面会を重ねることが、「問題ない」とは、元県職員の私の感覚からは考えられません。首相秘書官という、県幹部でもなかなか面会できない役職の方です。
通常は、利害関係のある人とは個別の接触は避けることが、誤解を招かないための公務員の常識です。「不適切な行動だった」と述べるのが、上司として当然です。
上司としての普通の対応ができないということは、やはり、その面会が、上司である首相の指示によるものだったか、少なくとも首相が承知している中で行われたものなのでしょう。ここで首相が、「不適切な行動だった」などと言えば、梯子を外された柳瀬氏が怒って、正直になってしまう恐れがあるのでしょう。
首相「忖度なかったと言い切ることはできない」
14日午後行われた参院予算委員会の集中審議で、自民党議員の質問に対し、「忖度があったかどうか、忖度される側には分かりにくい面もある」、「忖度がなかったと言い切ることはできない」としつつ、「ごまをするための忖度は求めていない」などと説明したとのことです。
自分は指示していないが官僚が勝手に忖度したことだという最終防衛線にまで後退されたようです。初めからそういう説明をされれば国民も納得していたかもしれませんが、ここまでいろいろ証拠を突き付けられた末にそう言いだされても、なかなか信じる気にはなれません。