ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 児童手当 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:児童手当

 現在(2023年12月)議論が進められている与党の税制調査会で、高校生(16~18歳)がいる世帯の扶養控除について、現行では所得税で38万円、住民税で33万円となっている控除額を、所得に関係なく一律で引き下げて縮小する案を検討していることが報じられました。当初は来年12月からの児童手当の高校生への拡大に合わせて廃止も検討されていましたが、年収によっては税負担増が手当を上回るため縮小にとどめ税負担を手当の範囲内に収めることにしたとのことです。財務省の意向を反映したものでしょう。6月ころから財務相がそんな発言をしていましたから・・・。

 彼らの言い分は、高校生にも児童手当を支給することになるので、財政規律上扶養控除の廃止または縮小が必要だということです。現在、16歳未満の子供が扶養控除の対象から外れているのも、児童手当の支給が始まった時に外されました。そのアホな措置が、児童手当拡充が少子化抑制に効果がなかった一因かもしれないとは考えないのでしょうか?

 少子化の進行に歯止めをかけることは、最優先の課題であることを否定する人はほとんどいないでしょう。それなのに、なぜアクセルと同時にブレーキを踏むようなことをするのでしょうか?少子化の阻止が、財政規律より優先すべき課題であることは当然です。

 子育てを社会全体で担うことで少子化に歯止めをかけなければならないのに・・・。月額1万円の手当で高校生の養育ができるはずもありません。

 安倍元総理は、生前、財務省について、「国が滅んでも財政規律が保たれていれば満足」と批判していました。私は、安倍元総理を評価していませんが、財務省に対するこの意見については賛同します。

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 児童手当について高校生への拡充が予定されていることに伴い、政府は「扶養控除との関係をどう考えるか整理する必要がある」とする答弁を閣議決定し、扶養控除の縮減を匂わせていました。財務省の官僚が考えそうな愚策ですが、こんなことを本当にやれば、せっかく児童手当を拡充する政策効果が台無しになってしまうことは確実と考えられ、私は大反対しています。
 
児童手当拡充で扶養手当縮小?アホか!


 
財務省の体質、珍しく安倍元総理と同感


 この少子化はまさに緊急事態であり、他の施策を多少犠牲にしても、最優先で取り組むべき課題です。扶養控除を縮減することは、この目的に逆行することです。

 

「こども未来戦略会議」で

 公開された政府の有識者会議「こども未来戦略会議」の議事録によると、子育ての当事者として参加していたフリーアナウンサーの中野美奈子氏が「扶養控除の縮小は、若い子育て世代の所得を増やすことに矛盾している。」と指摘してとのことです。
 まさに同感です。そもそも児童手当は、出生・育児の奨励策です。財政規律を守るため扶養控除の縮減とセットにしなければならないなどというのは間違いです。政府答弁では、「子ども手当」を創設した民主党政権下の2010年度税制改正で16歳未満の子どもの扶養控除が廃止されたことを引き合いに出していますが、そんなアクセルとブレーキを同時に踏むような愚策をしたから効果が上がらなかったのかもしれません。2010年の施策が十分な効果を上げなかった原因の検証もせずに、また愚策を繰り返そうとしています。
 もう日本には、こんな愚策を繰り返していられる余裕はありません。

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 5月23日、鈴木財務相が記者会見で、児童手当を拡充する場合に、扶養手当を縮小する可能性を示唆しました。まさにアホというか、小役人の発想というか、この連中には日本の人口減少、少子化の問題に本気で対処する気がないのでしょうか?

 少子化を食い止めるには、子育てにかかる親の負担を社会が可能な限り肩代わりすることで、子を持ちたいという親を増やさなければならないことは明らかです。扶養控除など、現行税法ではわずか38万円ですが、給付される児童手当と合わせても、それで高校生の子ども一人を1年間養育するには到底足りないことは明白です。扶養控除の削減など、子ども一人の扶養に必要なだけの給付をしてから検討すべきことでしょう。

 現在、扶養手当は、16歳以上19歳未満の扶養親族だけが対象で、16歳未満の子どもは対象から外されています。これは、民主党時代の子ども手当の導入に伴って廃止されてしまったものです。これも、当然復活させるべきでしょう。

 

 現在、子を持ち育てようとする人が少ないのは、子育てにかかる親の負担が大きすぎるためです。その負担を社会が肩代わりするというメッセージを発すべき時に、足を引っ張るような発言をする閣僚がいたり、それをけしかける官僚がいたりすることは、困ったことです。彼らの考え方は、小さなそろばんには合っても大きなそろばんには合わないという典型です。

 こんなことを本当にやったら、日本の人口減少に歯止めをかけることなど、到底できないでしょう。政治家、官僚の皆さまは、もっと真剣に日本の将来を考えていただきたいものです。

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 1月25日の衆議院本会議での議論などで、自民党が児童手当の給付についてこれまで所得制限に固執していたのを見直し、所得制限撤廃の方針らしいことが見えてきました。民主党政権時代に所得制限なしの子ども手当を行ったのを、自民党が「愚策」として止めてしまった経緯、因縁があります。

 自民党は、過去の言動について反省までして見せました。

 元々、児童手当について所得制限を撤廃するのは、自民党だけが反対していたことのようですから、撤廃の方向に動くでしょう。大歓迎です。

 ここは、立憲民主党などの野党も、鬼の首でも取ったかのように自民党を叩くのではなく、協力して早期実現を図っていただきたいと思います。

 

所得制限などしている場合ではない

 少子化対策は最優先課題です。抜本的な対策としては、結婚して子どもを持つという夢を全ての若者が持てるような社会にすることが必要です。若者が安定的な雇用を得られ、将来の不安がないような社会でなくては、結婚して子供を持とうなどとは考えないでしょう。

 しかし、当面の対策としては、子育て支援が重要です。経済的にゆとりのある家庭の方が支援策に反応して子供を持とうとすると思います。低所得の場合、子育て支援を拡充してもらっても子供を持つ気になるかどうか・・・。

 経済力のある人にも支援することを、不公平だとか、無駄遣いだとかいう人もいると思いますが、今はそんなことを言っていられる状態ではありません。なりふり構わず、子供を増やすためにはできることはすべてやるべきです。

 諸外国でも、成功しているのは、所得制限のない子育て支援策です。日本の明石市でも・・・。

 せめてもう20年早く自民党が真面目に考えてくれていたら、ここまで酷いことにはならなかったでしょう。

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20201214日に開かれた全世代型社会保障検討会議で、児童手当の改正についての方針が決定しました。夫婦どちらかの年収が1200万円以上の場合は、児童手当の特例給付を廃止するとの内容です。この内容については、既に政府与党で合意済みとのことなので、ほぼ確定なのでしょう。

しかし、この改正は、目先のことしか考えていない愚策です。

 

現在の制度と改正案

現在は、中学校卒業までの子ども1人につき原則月1万円(第1子と第2子は3歳未満、第3子以降は小学校卒業まで月15000円)が児童手当として支給されます。

ただし、所得制限があって、夫婦のどちらか高いほうの年収が960万円程度を上回る世帯には「児童手当」は支給されず、代わりに、年齢や子の数にかかわらず子ども1人につき月5000円が「特例給付」として支給されている。

今回の改正案では、202210月の支給分から、夫婦のどちらか高い方の年収が1200万円程度を上回る世帯には、この「特例給付」が廃止されます。

 

政策の優先順位を理解していない?

 現在、日本の社会で最優先すべき政策課題は、少子化の問題です。少子化を少しでも緩和させるための政策は、最優先で行わなければなりません。今回の改正案は、明らかに逆行しています。

 所得の低い人の多くは、月額15,000円くらいもらっても、子供を持とうとする気持ちには残念ながらなれません。むしろ、所得の高い人の方が、少しでもインセンティブがあれば子供を持つ気になるでしょう。少子化対策には、所得の高い人に多くの子供を持つことを奨励することが効果的であり、現実的です。でも所得の高い人だけ支援することなど不適当でしょうから、所得にかかわらず一律に支援すべきです。

年収1200万もある人は月額5000円くらい気にしないだろうと考えるのは、人間に対する理解不足です。苦労して高収入を得ている人は、敏感に反応するでしょう。

 

 高収入世帯に対して特例給付を打ち切れば、目先は多少の財源が生ずるでしょうが、この層で子を控える動きが少しでも生じれば、長期的には大損害です。

 人類を含め生物は、その時代の環境に適合する資質を持った個体が相対的に多くの子孫を設けることによって進化してきました。現在、高収入を得ている人は、現在の社会で有利な何らかの資質を持つ人たちです。その人たちが多くの子を設けることを人為的に邪魔してはいけません。

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