サイト案内(目次)
日本語を書くとき、縦書きの場合の句読点は、「、」(テン)と「。」(マル)で統一されています。しかし、横書きでは、縦書きと同じく「、」と「。」の文書、「,」(コンマ)と「。」の文書、技術系の文書では「,」と「.」(ピリオド)の文書が混在しています。
統一がとれていないので、どれを使うべきか迷うことがあるかもしれません。
国は「,」と「。」で統一しようとしたらしい
昭和25年に文部省の刊行物「表記の基準」の「横書きの場合の書き方」に、横書きでの句点は「。」を用い、読点は「,」を用いるという記述がありました。しかし、それは、何らの義務付けを伴わないものでした。
昭和27年4月4日付けの内閣官房長官から各省庁あての依命通知「公用文改善の趣旨徹底について」に添付された「公用文作成の要領」では、「句読点は,横書きでは「,」および「。」を用いる。」とされています。
結局、句読点は、一般には特に定めはなく、公文書についてはコンマとマルを使うことが指示されているということです。この「公用文作成の要領」は、今でも公用文についての通則的な位置づけ、地位にありますが、なぜかこの句読点についての指示だけは徹底されませんでした。各省庁も、官房長官の依命通知に公然と反旗を翻しています。
おそらく、縦書きと横書きで読点を使い分けなければならない理由がなく、煩わしいことから、受け入れられなかったのでしょう。
現在の勢力図
法務省、裁判所はコンマ派です。そのため、弁護士さんなどもコンマ派が多いようです。私は確認していませんが、ネット情報では宮内庁もコンマ派ということです。
もともと文部省がコンマを推奨していて、現在も横書きの教科書はコンマです。そのため、学校の教員もコンマ派がかなりいるようですが、児童生徒に強制はしていないようです。
それに対し、国会や他のほとんどの省庁は、テン派です。旧自治省、総務省もテン派だったためか、地方自治体も例規などはテンに統一しているところが多いようです。新聞各紙がテンとマルに統一されていることも影響したのかもしれません。
旧文部省と旧自治省の勢力争いが絡んでいたという説もありますが、真偽のほどは分かりません。
科学技術系の文書は「,」が多い
世間一般では、テン派が圧倒的に優勢ですが、科学技術系の文書については、コンマ派も多いようです。句点もマルではなく、ピリオドを使う文書もあります。
学会によって、論文の基準として「,」と「.」と定めたり、「,」と「。」と定めたりしているようです。旧文部省系の影響が強かったのかもしれません。
結局、一般的な文書はどちらを使ってもいいのでしょうが、同じ文書の中で混在させるのはNGで、注意が必要です。
一般人にとっては、やや迷惑なので、いい加減に統一できないものでしょうか?![]()
にほんブログ村 参加しています。