ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 公益通報 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:公益通報

 3月26日、兵庫県の斎藤知事第三者委員会の報告について記者会見を行い、自身のパワハラについては認めて謝罪したものの、告発者探しなどの公益通報者保護法違反の問題については、あの文書は誹謗中傷性の高いものだとして、相変わらず対応は適切だったと居直っています。やはり予想どおりでした。

 適切だったと主張するだけで、なぜ適切なのか具体的な根拠の説明はないようです。認めても自分にダメージの少ないものだけ認めて謝罪してしまい、それで済ませようという計算でしょう。

 しかし、彼の主張は矛盾しているように思われます。第三者委員会は多くのパワハラを認定し、今回は知事もそれを認めました。つまり、あの告発文は、かなりの点で真実であったことに争いはないわけです。であれば、あれは根拠のない「嘘八百」「誹謗中傷」ではなく、正当な告発、公益通報に当たり、知事の指示による県当局の対応は違法であったと解さざるを得ないでしょう。パワハラを認めたことによって、論理に破綻を生じたようです。

 さらに、告発されている当事者である彼自身が、あの文書を評価、判断することは、やってはいけないことです。それをやってしまった時点で、違法、アウトであることは、元大阪府知事の橋下氏が指摘されているとおりでしょう。

 兵庫県議会は、それらの矛盾、問題点を議会でキッチリ追及していただきたいと思います。そして、それらの正当な議会活動に対して脅迫したり、誹謗中傷したりする動きがあれば、県警は今度こそ厳格に取り締まっていただきたいものです。
 いずれにしても、斎藤知事の居直りで、兵庫県政の混乱は続きそうです。
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 兵庫県が揺れています。7月9日、兵庫県の斎藤元彦知事が、パワハラなどの問題行動を内部告発された問題で、告発者である元西播磨県民局長(60)が自宅で亡くなっていたことが分かりました。自殺とみられています。

 元局長は3月、斎藤知事のパワハラに関する告発文を一部の報道機関などに送っていました。それに対し知事は、「嘘八百含めて、文書を作って流す行為は公務員失格」などと真っ向から否定し、その発言後、元局長は県の「公益通報窓口」にも通報していました。本来、組織内の不正に関する内部告発は、特に「公益通報窓口」に通報されなくても「公益通報」として、告発者は不当な扱いをされないよう保護されなければなりません。しかし、県は知事の下での内部調査だけで、元局長に停職3か月の懲戒処分を下しました。

公益通報保護制度の趣旨を無視した暴挙

 その後の県議などによる調査で、実際にパワハラ行為などが確認されています。公益通報の形式を整えたにもかかわらず、ずさんな調査で懲戒処分をした県組織の責任は重大ですが、知事の指示に基づくものだったのでしょう。人事当局は非難されるべきですが、私も知事に指示されれば拒否しきれたかどうか自信はありません。 

 元局長の自殺は、県組織に失望した結果だったのだと思います。裏切られた思いだったでしょう。そもそも元局長が当初は県の公益通報窓口ではなく、マスコミ等に告発したのも、県の組織では握りつぶされる恐れがあると思ったからです。その結果、議会の百条委員会の開催も決まっていたのですが、様々な圧力の結果、自殺を選んでしまわれたのでしょう。

 副知事が辞職されるのも、そのことに対する痛切な反省、怒りによるものと思います。
 今後の調査で、元局長が告発した内容が事実であることが判明したら、県当局は即座に懲戒処分を取り消し、元局長の名誉を回復しなければなりません。

組織トップに対する内部告発、公益通報の制度が不備

 組織のトップに対する内部告発で、告発者が著しい不利益を被る事案は、つい最近、鹿児島県警でも発生しています。

 制度を整備しなければならないでしょう。

 この事件と、鹿児島県警の事件の今後の進展に注目しています。

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