2023年9月30日、米国議会は11月末までの政府のつなぎ予算を可決しました。しかし、その予算からは、ウクライナへの支援が削られてしまいました。非常に無責任だと思います。
誤解を受けないよう予め明言しておきますが、2022年に始まったロシアによるウクライナ侵略、一番悪いのはロシア、プーチンであることは明白です。どんな内向きの理屈があろうと、自国に攻め入ろうなどと考えてもいない他国に武力攻撃を始めるのは、絶対に悪です。ウクライナなどがロシアを離れてNATOに入りたいのは、ロシアがこれまで散々悪いことをしてきたからで、自業自得です。
そのうえで、アホなプーチンを挑発して暴発させてしまったことについては、NATO、特に米国、特に共和党に責任があると思います。
2008年、NATO首脳会議への出席の前にウクライナに立ち寄った米国のブッシュ大統領(共和党)は、キーウにおいて、ウクライナとグルジアのNATO加盟について「全面的に支持する」と表明しました。プーチンは、ウクライナとジョージアのNATO加盟は絶対に許さないと明確に警告していました。フランスやドイツはロシアを刺激することを危惧して消極的だったようですが、その後のNATOの首脳会議で、ウクライナとジョージアを将来的にNATOに組み込むことが宣言されました。米国が押し切ったのでしょう。
つまり、ウクライナがNATO加盟を目指したのは、米国がけしかけた面が大きいことは間違いありません。それを、今になって手のひらを返して、はしごを外すようなことは、あまりに無責任で道義に反します。今後、誰も米国、共和党など信じなくなるでしょう。
どうも米国共和党の強硬派といわれている連中は、あのトランプを支持していることといい、まともな道徳心を持っていないように見受けられます。ああいう連中と付き合っていかなければならないとすれば、日本もよくよく用心しなければ、危険です。
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