ipt async src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"> 再稼働 : 地方自治日記

地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

タグ:再稼働

 12月27日、原子力規制委員会が新潟県の柏崎刈羽原子力発電所に出してい事実上の運転禁止命令を2年8月ぶりに解除ました。禁止の理由であったテロ対策の不備が改善されたとの判断です。再稼働には地元の同意が必要であり、今後、東電は再稼働に向けて地元同意取り付けに邁進することになります。

 国や経済界からは早くも再稼働への期待の声も聞こえるようですが、我が国の将来、新潟県の将来を考えれば、再稼働など博打のようなものだと思います。しかもこの博打は、外れた場合は日本が滅亡する恐れすらあります。一方、電力コストは、原発が再生可能エネルギーより有利だと言い切れない状況です。日本のためではなく、単に東電の経営再建のためなのでしょう。馬鹿げた博打です。常識のある人なら、こんな博打はしません。
 「福島原発事故の数々の奇跡」 参照願います。

新潟県の姿勢
 柏崎市長や刈羽村長は、再稼働を容認する姿勢ですが、新潟県の花角知事はこれまで明確な姿勢を示すことを避けています。しかし、過去の言動の端々に容認姿勢が透けています。
 知事は県民の意思を問うと公約しているので、住民投票か、最低限、再稼働容認を争点とした知事選が必要だと一般には考えられているようです。自民党では県議会での議論だけで済まそうなどという悪辣な意見もあるようですが、さすがにそれほど非常識なことはできないでしょう。
 国など、再稼働推進派は、再稼働について県民投票をすれば再稼働はできなくなる可能性が高いことを承知しており、県議会での議論だけでダメなら知事選に持ち込もうとするのでしょう。知事選になれば、「知事選はワンイシューではない」などと卑怯なことを主張し、保守票を取り込もうとすることが目に見えています。もちろん、知事選はワンイシューではないでしょう。であれば、当然、県民投票を行うべきです。

 2024年は、新潟県の動向に注目しなければなりません。

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 新潟県では、県のホームページによると、「福島第一原発の事故原因の検証」、「原発事故が健康と生活に及ぼす影響の検証」、「万一原発事故が起こった場合の安全な避難方法の検証」を進めて行くとのことです。また、報道によると、県知事は、この3つの検証が終わらなければ、柏崎刈羽原発の再稼働の議論はしないと言明されているようです。

 この姿勢に、私は疑問を感じています。単に議論を先延ばしにしているか、既に再稼働容認を決めていてその口実を探しているように感じてしまいます。

 

 政府は、電力需給の状況から、早期の再稼働を目指すことを公言しています。また、東京電力は、現在国に対して平均で29.31%の値上げを国に申請していますが、この申請にあたっては、運転計画に柏崎刈羽原発の7号機は2023年10月、6号機は2025年4月の再稼働を想定しているとのことです。再稼働が遅れたり、再稼働ができなくなれば、さらなる値上げもあるとして、首都圏住民を巻き込んで新潟県に脅しをかけているのでしょう。

 東京電力は、原子力規制委員会とやり取りしながら、ハード、ソフトの準備を進めています。つまり、時間が経てば経つほど、新潟県にとっては「再稼働は認めない」という判断をしにくい状況になるわけです。

 「検証が終わるまでは・・・」などと議論を先延ばしすることは、政府や東京電力に外堀を埋めさせる行為でしょう。再稼働に反対する人たちが知事のこの姿勢を容認していることにも疑問を感じます。

 福島原発事故の記憶が風化するのを待つという政府、東電の作戦に、新潟県はうまうまと嵌められてしまうのでしょうか?現に、事故直後は圧倒的多数だった再稼働反対の声が、小さくなってしまっているようです。

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 20213月、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所で、かなりの期間、テロ等に対するセキュリティーが不備であったことが判明しました。再三の不手際で、地元ではあきれ返る声があがっているようです。

 この不手際によって、国の原子力規制委員会では、7号機の再稼働に必要な手続を当面保留することを決め、この4月にも検査合格の運びだったのが、1年程度は遅れる見込みになりました。

 

地元自治体の同意は検証終了後

報道によると、新潟県知事は、原発の再稼働については、避難計画や福島の状況等を巡る県独自の検証の結果を基に判断し、県民に「信を問う」と公約しているとのことです。他の原発でも、地元同意は、他の手続が住んだ後に予定されているところが多いようです。

検証してから判断することは正論ではあるのですが、現実問題としては疑問です。

津波対策も万全に実施し、避難計画も立派に策定した後、地元住民が、やはり嫌だと言ったらどうするのでしょう。膨大な投資、作業が、すべて無駄になります。

逆に言えば、住民の側からすると、外堀をすっかり埋められてから議論を始めるような感じです。

結局、国は、地元自治体が不同意の結論を出すことなど想定しておらず、そんなことは認めないということなのでしょう。

どんなに万全に対策を講じても、絶対に安全ということは不可能です。100%安全と言い切れないなら再稼働は認めないという住民も多いはずです。

 

 本来、住民の意向を確認してから準備に着手するべきでしょう。

 少なくとも、住民投票によって再稼働の是非を問うということをあらかじめ明示して、電気事業者には、住民が最終的に拒否することも覚悟のうえで投資するなら投資しろというべきだと思います。それが、フェアというものです。

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